ホーム パーソナリティ紹介 これまでの放送-放送日から検索 これまでの放送-地図から検索 番組あてメール ラジオ大阪

 

   4車線になった「清滝区間」    <清滝生駒道路の地図はこちら
 


国道163号「清滝生駒道路」

 国道170 号を北へ2〜3km上がり、四條畷市の東中野交差点を東に曲がって、国道163号「清滝生駒道路」に入りました。大阪と奈良を結ぶ幹線道路の国道163号は、急カーブや急坂が多い上、異常気象時通行止めの区間もあったため、四條畷市中野から奈良県生駒市鹿畑(しかはた)町まで、片側2車線・合計4車線の安全快適な清滝生駒道路を造っています。四條畷市部分を「清滝区間」、生駒市部分を「生駒区間」と言い、4年前、清滝区間5.3kmのうち3.6kmが、片側1車線・合計2車線で暫定開通し、今年3月、そのうち東中野交差点から清滝トンネル西側まで1.9kmが、本来の姿である片側2車線・合計4車線となりました。広々とした新しい道は、走り心地もナイス!なお、生駒区間はまだ開通していませんが、とくに交通渋滞が激しい生駒市の高山大橋交差点では、改良工事が行われています。

1年前の放送時の東中野交差点の様子


   茶せんの全国シェア90%の町 
 

流派により違いのある茶せん
 生駒市高山町は竹を使った製品、とくに茶せんの生産で全国シェア90%を誇ります。「高山茶筅(ちゃせん)の里」と呼ばれ、その中心施設「高山竹林園」では、高山の竹文化を紹介する展示などが行われています。米田修所長にお話を伺いました。茶せんは、いつごろから作られているのでしょう。
「室町時代と言われています。ここにあった高山城の城主が発端で、その後は家臣に一子相伝という形で受け継がれ、現在に至っています。細かいところまで手が込んでいる技術はすごく、プライドを持って一つずつ作り上げています」


展示室周辺は約50種の竹や笹が
植えられた生態園になっている
 どうやって作るのでしょう。
「冬に山から竹を切り出し、まず『油抜き』をします。昔は火で一本ずつあぶりましたが、今は圧力をかけながら熱湯で行います。それを50本弱ずつ番傘の骨のような形で、田んぼに寒干しします。風雪に耐えることで強くなり、色も白くなるためです。それが終わると、また1年ほど屋内での乾燥があります。干した竹1本から、茶せんに使えるのは多くて2〜3個、本来は一つです。茶せんにあう太さの節が、最多でも二つか三つしかないためです」



抹茶立て体験をする稲野一美
 いい茶せんでお茶を立てると、どんな違いがあるのでしょう。
「細かな泡立てによって、味がまろやかになるといわれています。立てている間に落ちつくという効果や音の違いも出てくると思います。こちらでは、自分で抹茶の濃さを調節し、茶せんで立てる体験をしていただけます。家では急須で常茶をいただくのが普通で、茶せんをどう使うのか子供さんは分からない。抹茶に触れていただき、今のティースプーンが、抹茶の世界でいう茶せんであることを体験していただきたいのです」
 


   高山竹林園
 
 ■開館時間/9:00〜17:00
 ■休館日/年末年始
 ■入館料/無料
 ■抹茶体験/日曜祝日の10:00 〜15:00
          菓子付400 円、抹茶のみ300 円
 ■TEL /0743-79-3344

 

今回は、昔を忍びながら野崎観音さんをお参りできたのも嬉しかったのですが、国道163号で一山越えた高山に茶せんの古里があるとは驚きでした。近畿は本当に奥が深い。