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大阪から京都市街地へ、見えてきた新しい道
京都市内南部の旧街道シリーズ第二弾の今回は、前回の伏見街道と同様、京都の中心地と伏見を結ぶ道である「竹田街道」です。この道は伏見街道より西に通っている南北の道で、位置は近いのですが雰囲気は全く違います。本格的な新緑となった今回は、花の名所でもあり、また、雅やかな王朝文化を伝えるスポットも訪ねる予定です。前回とは違った京都の道に向けて、出発です。



  渋滞解消へ、期待の道    <竹田街道の地図はこちら>
 

第二京阪道路
 今回は第二京阪道路で京都へ。景色も広々、道路も広々。国道1号の渋滞は慢性的で、とくに枚方周辺は半端ではありませんが、混雑が分かっていても走らざるを得ない人が多く、その経済的損失は相当です。そこで期待されているのが、この第二京阪道路。3年前に枚方東インターから京都市伏見区の巨椋池(おぐらいけ)インターまでが開通。残る大阪から枚方までは、平成21年度に全線同時開通します。
 


建設中の京都高速「油小路線」
 第二京阪が終わり、巨椋池インターから宇治川を渡ると油小路(あぶらのこうじ)。ここがとても混んでいて大変です。でも、頭上には京都高速「油小路線」が造られています。ここから北へ抜け、鴨川を渡り、近鉄上鳥羽口駅の少し北で方向を東に変えて鴨川に突き当たり、そこからは鴨川沿いに北東方向へ。十条通のところで再び鴨川を渡って深草に出ると油小路線は終わりますが、そこから先は地下に潜って山科方面に抜ける「新十条通」が建設中です。


  竹田街道は京都駅から
 

竹田街道八条

 JR京都駅八条口東近く、南へ伸びる京都府道115号が竹田街道です。この道、北は東洞院(ひがしのとういん)通と同じ道筋に当たり、南へ行くと国道24号に合流します。竹田村を通っているので竹田街道と呼ばれるようになったそうですが、竹田街道八条あたりが、京の七口の一つ「竹田口」に当たるそうです。

 

石敢當と車石(写真右、稲野の足元)
 京都駅から500〜600mほど南、大石橋交差点を少し東に入った南側にあるのが京都市立陶化小学校。門を入ると3m以上ある大きな石灯ろうが建っています。「石敢當(せきかんとう)」という、中国から伝わった魔除けの意味がある石灯ろうで、安政元(1854)年、ここから1kmほど南の勧進橋(かんじんばし)のたもとに、近くの絹問屋によって夜の通行人の安全のために建てられ、明治41年にここに移されたようです。その隣にある石板は、一部が溝のようにえぐれています。「車石」という道の敷石で、竹田街道に造られていた牛車が通るための車道に敷かれていた一枚のようです。