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  「とるぱ」の正体
 


北陸自動車道

 栗東インターから名神高速道路に乗り、米原ジャンクションから北陸自動車道に入りました。道沿いに生えているススキの穂も、段々太ってきているような気がします。秋の風情です。

  さて、 ドライブ中に奇麗な風景を見かけたら、思わず写真を撮りたくなります。そんな時、車を止める場所を探してウロウロ迷走運転したり、迷惑駐車をしたりすると、事故や渋滞を招く恐れがあります。そうしたことを防ぎ、地域の活性化にもつなげていこうと、国土交通省では、安全な駐車場とそこから歩いて行ける撮影スポットをセットにし、「とるぱ(写真を撮るパーキング)」として登録、公開を行っています。

 「とるぱ」ホームページはこちら

  紫式部に会いに福井へ    
 

紫式部公園
撮影:稲野一美

 北陸自動車道で一気に福井県ヘ。武生インターから10分ちょっと、越前市紫式部公園にやって来ました。三つめの「とるぱ」です。ここは入園料も駐車料も無料、また、無料休憩所の「藤波停」もあって、「とるぱ」にふさわしいスポットです。

 紫式部は、父の藤原為時が越前国守に任じられた時、一緒に国府のあったここ武生に来て、1年半滞在しました。当時の貴族の屋敷は寝殿造りという様式で、紫式部はきっとこんな庭を見ていたであろうというものが、ここに再現されています。広さが3000坪あるこの寝殿造庭園は、真ん中に大きな池があり、築山(つきやま)と呼ばれる島があり、そこに緩やかなカーブを描いた朱塗りの橋が架かっています。
 メインの寝殿があったところは芝生になっていて、その前から見た池と築山、橋の様子は、後ろの山を借景に、人工物がほとんど写ることのない、雅びやかな気分にさせてくれる風景です。ここが一番のお気に入り。では、ピントをあわせて…
 

    藤波亭
 
 ■利用料/無料(お茶も無料)
 *有料ドリンクサービスもあり
 *越前和紙の展示や販売、越前の土産物販売

  夕日と対面する道の駅    
 

道の駅「河野」

 武生から国道8号で南へ。山を越え、海岸沿いに出ました。最後の「とるぱ」は南越前町にある道の駅「河野(こうの)」です。奇麗な敦賀湾が目の前に広がる道の駅の中に入り、エプロン姿でそばを打っている物産館店長の玉村勇さんにお話を伺いました。
「ここは標高200mですから、かなり景色はいいですね」

 福井のおいしいものがあふれています。
「お勧めはやっぱり、サバのへしこですかね。あとは、河野特産の梅干ですね。三方の方も有名ですけど、河野も梅が特産です。食事では、カニ丼、越前そば、ニシンそばの『北前そば』。旧河野村は北前船が有名で、それでニシンを運んでいたためです」
 


看板に自分の姿が映っている
様子を撮影して喜ぶ
撮影:稲野一美

 写真撮影について伺いました。
「日本海の敦賀湾や敦賀半島が全部見えます。天気がいい日なんかは、京都の丹後半島なんかも見えます。時間帯としては、今の時期なら午後5時ぐらいから6時までです。天気がいい日は、夕日が結構、奇麗です。海に沈むところが見えますね」

 

    道の駅「河野」

 ■営業時間/7:00〜20:30
          (木曜日のみ10:00 〜)
 ■定休日/なし
 ■TEL /0778-48-2880
  


「とるぱ」を4カ所回りました。すごく得した感じです。駐車場も写真撮影スポットも、今回は全部無料だったからです。紫式部公園の無料休憩所「藤波亭」でも、お茶をいただき、親切にいろいろと教えていただきました。