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奈良の有名寺院で突く、除夜の鐘 大みそかといえば除夜の鐘。そこで今回は、除夜の鐘が突けるお寺を回ってみることにしました。しかも、名だたる神社仏閣が連なる奈良のお寺です。弁天町から阪神高速に乗って、環状線、東大阪線を経て、第二阪奈道路で生駒山の阪奈トンネルに突入しました。この山を過ぎれば、そこは奈良。最初に目指すのは、まさかあそこで除夜の鐘が突けるとは!というお寺です。 |
世界遺産で国宝の鐘が突ける日 <第二阪奈道路の地図はこちら> | |
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「真偽のほどはともかく、奈良の古い物語や言い伝えをまとめた江戸時代の書物を見ると、昔、とても力持ちの武士がいて、力まかせにこの鐘を突いたところ、3日3晩だか5日5晩だか、鐘のうねりが鳴り止まなかったと。それ以降、そういうことが起きないように、『突き座』からずらしたということです。東大寺の大鐘は、非常に勢いのある音が鳴り、しかも、音が低くて響き続けます。一度、突き座を突いた音を聞いてみたい気もします(笑)」 |
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■入堂時間/ 11-2月 8:00~16:30 3月 8:00~17:00 4-9月 7:30~17:30 10月 7:30~17:00 ■入堂料/大人500円、小学生300円 ■TEL/0742-22-5511 |
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伝説の十三鐘を突く興福寺 | |
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「言ってみれば、お坊さんが住む塔頭(たっちゅう)の一つで、歴史は古く、奈良時代にはもう住んでいたらしいのですが、鎌倉初期にこういう大きなお堂を建てて『大御堂』という名になりました。今の建物が出来たのは室町時代で、ご本尊は阿弥陀さんです」 鐘にも伝説があるようです。 「十三鐘(じゅうさんがね)と言い、ちょっと悲しい話があります。昔、ここに寺子屋があり、三作という子供が習字を書いていた時、鹿が来て書いた半紙を食べはじめたため、驚かすつもりで文鎮を鹿に投げつけたら当たってしまい、打ち所が悪くて死んでしまいました。当時、鹿は春日の神様のお遣いだったため、13歳なのに死罪を申しつけられて、石子詰(いしこづめ)というむごい刑を受けてしまいました。それを悲しんだ母親が、供養としてモミジを植え、以後、明けの七つと暮れの六つに鐘が突かれるようになりました。七つと六つで十三鐘です。三作がちょうど13才だったので明けの七つと暮れの六つに突いたという説と、勤行(ごんぎょう)の始まるのが明けの七つと暮れの六つだったという説があります。今は火事など緊急時以外、突きません」 |
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興福寺東金堂、国宝館 ■拝観時間/9:00~17:00 ■拝観料/ 東金堂 大人300円、中高生200円、小学生100円 国宝館 大人500円、中高生400円、小学生150円 ■TEL/0742-22-7755 |
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