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  38軒並ぶかやぶきの家   
 

かやぶきの里 北村

 広河原から府道38号を1時間弱走り、峠を越えると、川は日本海へと注ぐ由良川の源流に変わりました。清らかな水に癒されるようにしてドライブをして、里へ下りてきました。ちょっと開けた山の斜面に、かやぶきの家が密集して建っています。ここは旧美山町「かやぶきの里 北村」。園部町、八木町、日吉町と合併して今年1月から南丹市美山町北となったこの地区は、50軒中38軒がかやぶき屋根で、一つの集落にあるかやぶき建築物の数としては全国で3番目に多く、また、歴史的な景観を保存しているという面で高い評価を得ていて、1993年には国の『重要伝統的建造物群保存地区』に選定されています。
 集落の中には民宿もあって、いろりを囲んで地元の食材をいただいきながら、ゆっくり過ごせるそうです。パンフレットによりますと、1泊2食で8000円ぐらいからとのことです。


   深呼吸のできる町
 


美山の特産品が並ぶ

 かやぶきの里から10分弱走ると、国道162号に出ました。「周山街道」と呼ばれ、京都市と福井県若狭地方を結ぶこの道に出ると、すぐに見えてくるのが道の駅「美山ふれあい広場」です。立ち寄って、「美山町観光協会」の柳生みどりさんにお話を伺いました。ここは、もともと道の駅として出来た施設ではなかったようです。
「昔は農協の店舗だったんですが、撤退後、不便なので地域の方たちが集まってつくったお店です。昨年8月10日に認定されたばかりの道の駅ですが、たくさんのお客様に来ていただいております」

 

こんな大きなトマトが・・・

 のどかな地域で、信じられないぐらい大勢のお客様がいらっしゃるそうです。
「お陰さまで、国道162号を京都市内方面から来ますと、ここが美山町の入り口ということになります。しかも、他にあまりお店もないことが幸いしまして、『ここに道の駅があった』というふうに来られる方がとても多いんです。おいしいものをたくさん置いていますので、一度来られた方がリピーターとなったり、知り合いの方を連れてこられたりします」

 玄関前には新鮮な野菜がどっさり。中にも地鶏の卵はじめいっぱいあります。
「新鮮なお野菜は、四季を通じてあります。美山牛乳もお勧めです。地鶏は通年あって、地鶏卵はご覧のとおり殻が赤く、皆さんに『これ、ゆで卵?』って聞かれるぐらい固いんですよ。黄身がおはしで持てます、というのをキャッチフレーズにしています」


 

道の駅のすぐ近くには清流「由良川」

 お盆期間中はイベントも行われ、食べ物も空気もおいしい町です。
「『一言で言って、美山町ってどんなところですか』と聞かれると、私は『深呼吸できる町』とよく言うんです。このおいしい空気を深呼吸して味わいに、ぜひ来てください」

 
 
 
 

  道の駅「美山ふれあい広場」
■営業時間/8:30〜18:00
       *12〜3月は17:00まで
■定休日/第2・4水曜日(1〜3月のみ)、
        年末年始
■TEL /0771−75−5300



今回は、京都の松上げの道をたどりました。漆黒の闇の中に、燃え上がる火の粉。暑い京都の夏と涼しげな清流とかやぶき屋根。二つの表情が満喫できます。