ホーム パーソナリティ紹介 これまでの放送-放送日から検索 これまでの放送-地図から検索 番組あてメール ラジオ大阪

 

   端午の節句、発祥の神社      
 


伏見街道

 JR稲荷駅の横を通ってきましたが、古いレンガ造りの建物がありました。国鉄のランプ小屋とのこと、昔、今の奈良線が東海道線だったころの名残の建物のようです。
 
さらに伏見街道を南に下ると、伏見街道でも最も昔の雰囲気を残す町家が連なっていてます。そこを、一本西側にそれると、ちょうど京阪の深草駅と藤森駅の間、藤森駅近くのところですが、琵琶湖疎水沿いに出ます。ここは、知る人ぞ知る、地元の人のお花見穴場スポット。疏水の西側に桜の巨木がたくさんあり、頭の上を通って疏水に枝が流れ込むように伸びています。まさに桜のトンネルという感じです。近所の方もお花見をされてます。


 


琵琶湖疎水沿いの桜並木

 伏見街道に戻り、また南に下って静かな住宅街に入ると藤森神社が見えてきました。競馬関係者や競馬で必勝を願う人がよく訪れる神社です。権禰宜(ごんねぎ)の溝脇操(みさお)さんにお話を伺いました。
「日本最古の学者、舎人親王(とねりしんのう) をお祭りしていることから、ここは学問の神様と言われ、受験生等がお参りにこられます。また、菖蒲(しょうぶ)の節句発祥の神社と言われ、それが『勝負』に通ずるところから、勝運の神様とも言われて、隣の京都教育大学が練兵場だったころは、出兵する前に必勝祈願をしました。今もスポーツ関係者等が、たくさんお参りに来られます」
 

藤森神社には競馬関係者の参拝が多い
 菖蒲の節句は、端午の節句とも言われます。
「5月5日には駈馬(かけうま)神事が行われ、約250mのこの参道を馬が走り、危険な曲乗りが行われます。逆様になったり、馬の横に乗ったり。昔、早良親王(さがらしんのう)が、戦場で敵の矢に当たったと見せかけて引っ繰り返ってみたり、馬の腹に隠れて走ってみたりしたからです。それぞれに意味があるんですね」

 

  藤森神社
 
  ■紫陽花苑(6月上旬〜)/300 円
  ■TEL /075-641-1045

  京奈和自動車道が続々と開通  <京奈和自動車道の地図はこちら>
 

京奈和自動車道

 伏見街道は、藤森神社から伏見桃山城の近くを通り、宇治川を渡ると「大和街道」と名前を変えて、奈良まで続きます。さすがに奈良までは歩けないので、車で国道24号「京奈和自動車道」に入り、既に開通している城陽インターから木津インターまで走りました。
 京都、奈良、和歌山を結ぶこの道は、この4月に新しい区間が続々と開通。奈良県内では、大和御所道路(やまとごせどうろ)の大和区間7・8kmと五條道路の一部、和歌山県内では、橋本道路の一部が開通します。今年は京奈和イヤーと言っても過言ではありません。全部つながる日が楽しみです。

 

東福寺の名が、奈良の東大寺と興福寺から来ていたことを知り、伏見街道が文化をつなぐ道だったことに感動しました。伏見人形と桃山城の瓦と清水焼の土が、系列でつながっていたことにも驚きです。