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   絶景と野鳥が自慢の「道の駅」      
 


稲野がいきなり食べた小アユの天ぷら

 琵琶湖沿いに県道331号「湖周道路(さざみな街道)」を北上し、湖北町にある道の駅「湖北みずどりステーション」に来ました。水鳥公園の中にあり、四季を通じて野鳥が訪れる一味違った道の駅です。早速ですが、揚げたての琵琶湖の小アユの天ぷらを一口。柔らかくておいしい!
「これは一年中召し上がっていただける、一番の人気メニューです」
  そう話してくださったのは、駅長の村方義昭さん。
「ここはですね、2階の展望室から見える琵琶湖、そこに浮かぶ竹生島、そして野鳥は、私たちの自慢です。冬鳥も一部が残っておりまして、カモの仲間はまだたくさんおります。今日は、キンクロハジロという黒い体で羽のところが白い鳥が多く見えます」

 

道の駅自慢の展望室


 カメラマンも大勢来るところとして有名です。「ここは年中、夕日が美しいところなんですが、とくに冬場は、空気のすごく澄んでいるせいもありまして、大変に美しゅうございます。なかでも、竹生島のところに沈む夕日が、写真のスポットとして絶好の場所となっております」
 

  道の駅「湖北みずどりステーション」
 ■営業時間/9:00〜18:00 (4月〜は19:00 まで)
   *レストランは11:00 〜16:00
     ファーストフードは10:00 〜17:00
 ■定休日/火曜日(祝日の場合は翌日)、
         年末年始
 ■TEL /0749−79−8060

  一豊が名馬を買った宿
 
馬宿平四郎
 木之本町に入り、JR木ノ本駅の東側にある北国街道の宿場町、木之本宿に来ました。ここには山内一豊と千代に関係の深い「馬宿(うまやど)平四郎』があります。現在の当主、竹本治郎さんにお話を伺いました。
「木之本の牛馬市があったとこで、ここは宿の帳場ですね。農耕用や牛車用の牛と武士が乗る馬を売買したのが牛馬市で、ここには室町時代から昭和まで500年の歴史があります。山内一豊が千代さんの黄金10両で馬を買ったというのがこの馬宿です」

 


馬宿平四郎には貴重品がいっぱい

 あの有名なエピソードの舞台というわけです。
「奥州信夫(しのぶ)の藤蔵(とうどう)という男の馬が大変な駿馬で、いろんな武士から交渉されたけど絶対に首を縦に振らなんだ。一豊もその馬を見て欲しいと思ったけれども、自分には買えないと家に帰って報告したわけです。すると、千代さんがそっと鏡箱の中にある十両を紫の袱紗(ふくさ)に包んで持って来て、これで買ってくださいと言いました。でも、一豊は素直に喜ばず、『これだけのお金があるなら、もっと家臣とかにいいものも食わせてあげられたでしょう』と言ったが、千代さんは涙を流し、『これは私の伯父の不破市之丞が嫁ぐ時に、夫の一大事に使いなさい、平時は使ったらいけませんと言われた大事なお金です。これで馬を買ってください』と渡したということです」

 
 

 
  江州木ノ本 馬宿平四郎
 ■開館日/毎週水曜日、
         第3を除く土曜・日曜日
 ■開館時間/9:30〜16:00
 ■入館料/中学生以上200 円
 ■TEL /0749−82−3258
 
 

山内一豊と千代、曳山博物館、木之本宿…湖北の方々から、自分たちの町の歴史を大事にし、ひとつになって次世代へつないでいこうという思いが伝わってきました。湖北はこれからが春本番です。