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   「タコ検定」で町おこし       
 


魚の棚商店街

 空の港の後は、海の港へ。兵庫県には“おいしい港”があります。タコやタイをはじめとした海産物で全国にその名をとどろかせている明石港です。その明石港と明石駅との間には、いくつもの商店街があって活気にあふれています。そのうちの一つ、「魚の棚商店街」に来ました。地元の人からは「うおんたな」と呼ばれている、海産物の並ぶ商店街です。鮮魚店「松庄商店」社長の松谷佳邦さんに伺いました。魚がピチピチ跳ねています。
「メイタガレイですわ。この魚の棚は漁協と隣接してるんで、取れたての魚が入ってきて、店頭でカレイが跳ねていたりタコが動いてたりするんですわ。あれはイイダコで今が一番の旬、3月になるとイカナゴですわ。こうしたボリュームや魚が跳ねているという迫力が、魚の棚らしさやないかなと勝手に思とるんですが(笑)」

 


これが本場の明石のタコ!

 ここ明石では、土地柄を行かしたユニークな取り組みが始まっています。「タコ検定」が行われるようです。明石地域振興開発「TMO明石」の上田博さんに伺いました。
「全国でご当地検定がはやるなか、普通に『お魚検定』としても、なかなか全国的な注目を集めないだろうと思い、明石=タコという全国的なネームバリューを生かして、タコ検定という名前で目立つことにしました。明石の魚全般について問題を出しますが、メインはタコになります。今回は第1回ですが、非常に好評なので、受験者の反応を見ながら2回目以降を考えていきたいと思います。問題は100問、四択でのマークシート方式で、8割以上の正解で合格です。テキストブックを販売していて、そこからほとんど出題しようと思っています」



タコ以外も明石の魚は有名


  ポスターに問題例として、「漁場に何が多いとタコの味が良くなるか」と書かれています。答えは「餌」だそうです。松谷さんに伺いました。
「この問題は漁協の職員さんが作られているんですよ。今、美味しさの秘けつは餌やて言われましたけど、明石の海には小さいカニとかエビとかがいっぱいおるんですわ。タコは、それを餌にするんですよ。カニやエビは人間が食べてもおいしいでしょ。それをタコが餌にするから、そのタコを食べた時に人間はおいしいと感じるんですわ」

 

明石港にはタコフェリーも就航

 
 神戸空港開港への期待を伺いました。
「全国からどんどん来ていただきたい。タコ検定の申し込み者を見ると、全国に及んでいます。明石にも全国ブランドが増えてきたなと考えております(上田さん)」
「明石の魚は、品質で全国的に自慢できるものなので、この魚を買いにぜひ来ていただいて、みんなで盛り上げていきたいと思います(松谷さん)」
 

 
軟らかくってとろけそう!地元で「玉子焼き」と呼ばれている明石焼きを食べ、取材を締めくくりました。今回は空の港と海の港、二つの活気ある港を訪ねましたが、これからが本当に楽しみです。皆さんもぜひお出かけください。