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古き良き奈良の“三都”を散策
あっと言う間に1月も終わろうとしています。節分が目の前ですが、今回はまだ1月モードで、ドライブをしながら奈良の古い家並みを歩いて楽しむことにしました。同じ古い町並みでも、公家や貴族の多かった京都と、1200年前に都でなくなった奈良とでは、少し違いがあるかもしれません。また、奈良の皆さんは、力を合わせてそうした町並みの保存に取り組んでいるようです。



  世界文化遺産を抱える町    <奈良町の地図はこちら>
 

奈良町
 阪神高速道路の環状線から第二阪奈道路に入り、生駒山をトンネルで抜けて、終点の宝来ランプで降りました。到着したのは奈良市の「奈良町」です。JR奈良駅の南東、近鉄奈良駅の南に広がる奈良町は、昔ながらの虫籠窓(むしこまど)と格子の家並みが残る一画で、舗装や電柱も茶色く塗られて雰囲気があります。表の黒い大きな門に多くの庚申(こうしん)さんがぶら下がっている「奈良町資料館」には、驚くようなお宝品が展示されています。館長の南治さんにお話を伺いました。
「1300年前、奈良が都となり、東大寺、興福寺、元興寺の建設にかかわった職人などが、ここ奈良町に住んでおったんだろうと思われます。奈良町は元興寺の境内だったところで、今、あなたがいらっしゃる一画が本堂だったんです。31あった建物は、1300年の間に焼けたり倒れたりして、今は一つだけしか残っていません。それを世界文化遺産に登録し、大事にしています」


奈良町資料館

  この建物正面にある大きな門は何なのでしょう。
「昔、奈良へ入る街道が七つあって、その街道の終わりが『奈良七口』という入り口だった。そこに門を造って番人を立て、人々を改めていたんですね。正倉院はじめ奈良に凝縮された日本の宝物を守り、シカが逃げないように、全体を柵で囲ったからです。その門の一つを復元しています。建物は表を低くし、裏を高くしています。伊勢参りや熊野詣で偉い人も通ったので、そういう人たちを上から見ると失礼になるため、正面は窓をなくし、裏が大きな家を建てました」


  奈良町資料館
 
 ■開館時間/10:00 〜16:00
 ■休館日/月曜日(祝日の場合は翌日)、
         年末年始
 ■入館料/無料
 ■TEL /0742-22-5509

  開通迫る!京奈和道路の2区間
 

大和区間の工事現場(天理市)

 奈良町を出て国道24号を南下していますが、渋滞しています。とくに、西名阪自動車道の郡山インターを過ぎると、急に詰まってしまいました。奈良県はこうした南北の移動が本当に大変で、次の目的地の橿原市まではかなり時間を要します。そこで、京都、奈良、和歌山を結ぶ京奈和自動車道の建設が進められています。次に開通するのは、大和郡山市から五條市までの「大和御所道路」のうちの「大和区間」の一部、天理市から橿原市までの7.8kmです。また、五條市の五條道路7.9kmも開通が迫っています。あと少しで、この渋滞がパスできるようになります。