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   驚きの重要文化財         
 

直原與總さんと十三重塔

 池田市に入り、能勢街道から少しだけそれて、阪急石橋駅と池田駅の中間に位置する五社神社に来ました。本殿裏には地下へと下りる石段があり、その先には地下ドームのような大空間が出現します。ここは「鉢塚古墳」。宮司の直原與總 (じきはらよそう)さんにお話を伺いました。
「石段を下りると『羨道(せんどう)』、4mほど行くと『玄室』があります。石棺はもうありませんが、羨道が2.6m、玄室は約6mもの高さがあり、大阪府下でも屈指の大きな玄室が、昔のまま残っている非常に珍しい古墳です。古墳時代後期の上円下方墳で、飛鳥の蘇我馬子の墓といわれる石舞台古墳と同じです。同じぐらいの勢力を持った人でないと、これだけのお墓は出来なかったでしょう」

 

五社神社

 玄室の中に十三重の石塔があるのも珍しいことです。
「本来は玄室の中に石の塔などないのですが、鑑定によると鎌倉期のものだろうとのこと。当時の戦乱で亡くなった方やききんで亡くなった方の鎮魂のため、信仰の場である鉢塚古墳の玄室に十三重塔をお祀(まつ)りしたと言われています。均整の取れたいい塔で、国の重要文化財に指定されています。1500年間こうやって伝わってきましたので、この後も末永く守っていきたいと思っております」

  五社神社
 ■TEL /072-761-7200

  “池田のラーメン”
 

チキンラーメンが開発された小屋

 能勢街道から阪急池田駅を越えて南へ。ボタン鍋ならぬラーメンの関連施設に来ました。「インストタントラーメン発明記念館」です。今では世界中で愛されているインスタントラーメンは、池田市で生まれた偉大な発明品です。日清食品広報部の大口真永(まさなが)さんにお話を伺いました。大きく奇麗なミュージアムの1階には小屋があります。「日清食品の創業者会長・安藤百福がチキンラーメンを開発した小屋を再現したものです。あちらは『インスタントラーメントンネル』で、歴代の私どもの製品が、実物パッケージで展示されていて、天井にまで覆いかぶさるようなボリュームになっています。奥の『マイカップヌードルファクトリー』は、自分でデザインしたカップにお好みのスープと具材を詰め、オリジナルのカップヌードルを作れる工房で、最後は風船のようなエアパッケージに入れてお持ち帰りいただけます」


体験工房

 2階には大きな厨房のようなものがあります。
「『チキンラーメン手作り体験工房』です。粉を練り、めんにして油で揚げ、乾燥させるところまでを、90分で子供さんでも失敗なくお楽しみいただけます」


 インスタントラーメン発明記念館
 
■開館時間/9:00〜16:00
        (入館は15:30まで)
■休館日/火曜日(祝日の場合は翌日)、
        年末年始
■入館料/無料(体験工房は有料)
■TEL /072-752-0825

  能勢街道から「名塩道路」へ
 

尼子谷橋

 能勢街道を楽しんだ後は、国道176号をドライブして西宮市の名塩(なじお)地区まで来ました。この辺りの国道176号は、1日2万5000台を超える車が通り、大型車が多くて危険な上、周辺の宅地開発が進んで渋滞か深刻になってきました。大雨が降ると通行止めになる区間もあるため、宝塚市栄町から中国自動車道西宮北インター近くまでの約10km区間を、片側2車線・合計4車線の「名塩道路」として整備しています。既に部分的に開通していて、昨年10月にはJR西宮名塩駅の南東に「尼子谷(あまこだに)橋」が出来ました。歩道のないヘアピンカーブの道をショートカットする滑らかなカーブの橋で、歩道も付けられました。これで名塩道路の開通区間は、あわせて約4kmとなりました。
 

片側1車線・合計2車線で暫定開通していた尼子谷橋は、放送翌日の1月16日、片側2車線・合計4車線の道路となりました。