都会に残る昔の面影や文化財 上方落語の名作「池田の猪(しし)買い」は、体の冷えに悩む主人公が、新鮮なイノシシの肉を買い求めて池田まで出向くという話です。大阪の丼池(どぶいけ)から池田まで行くのですが、通るのが「能勢街道」。この道は国道176号の近くを通っていて、今も、昔の街道の面影を残しているところがいくつかあるようです。今回は能勢街道を落語気分で上って行くことにします。 |
船場、キタ、二つの渡し <能勢街道(豊中市稲津町)の地図はこちら> | |
大江橋北西詰から少し北にある滋賀ビルに行くと、「しじみはし」と彫られた石板が角に埋められていました。ここには蜆川が流れ、蜆橋が架かっていましたが、明治42年に起きたキタを焼き尽くす大火で橋は燃え、蜆川はがれき置場となって、その後に埋め立てられたようです。 |
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能勢街道で町づくり | |
「岡町は江戸時代から能勢街道の中間点として栄え、原田神社の周辺にお店が出来て、町場として発展してきました。能勢街道沿いの文化豊かな町としての特徴を継承しつつ、活気ある商店街や住む人に優しい町を目指して活動しているのが、おかまち・まちづくり協議会です。これまで、地域の人に町の歴史を知ってもらおうと、能勢街道イベントを開いて、商店街の中で人力車を走らせたり、能勢街道でのウォークラリーをしたりしました」 |
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岡町周辺で最も街道の雰囲気が残っているのは、少し北へ歩いた辺りのようです。 「原田神社を北へ行った左側には、多分、茶店から始まったのだと思いますが、創業300年以上のうどん店『土手嘉(どてか)』さんがあります。さらに北へ行くと、町家風の建物が今も見受けられます」 |
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