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国道178 号「香住道路」は雪でも大丈夫!
2005年走り納めの今回は、思い切り遠出を決め、近畿の北西の端、兵庫県新温泉町までドライブします。日本海の幸があふれる浜坂町と、湯村温泉のある内陸の温泉町が合併して、10月に誕生した強力な観光地。クリスマスというより、忘年会を一人で楽しむことにして、あえて近道をせず、日本海側をじっくり回りながら向かうことにします。



  「香住道路」を走る    <香住道路の地図はこちら>
 

香住道路
左下は快晴時(写真提供:兵庫県)
 高速道路ネットワークを駆使したものの、ラジオ大阪から兵庫県香美町まで3時間30分もかかったのは、大変な雪のせい。やっとたどり着いた感じです。新しい道路である国道178号「香住道路」を走るため、今回は播但連絡道路終点の和田山から国道312号で北上し、国道178号で西に向かうという大回りをしてきました。
 鳥取豊岡宮津自動車道の1区間として最初に開通した香住道路は、佐津(さつ)インターから香住インターまでの約6・2kmの道。海側へこぶのように出ているこの区間の国道178号は、狭くて危険な所や異常気象時に通行止めになる所などがありますが、香住道路は内陸を真っすぐ抜けています。
 その香住道路へと入りました。さすがに自動車専用道路、ちゃんと除雪されています。この香住道路は、片側2車線・合計4車線で計画されていて、2005年、暫定的に片側1車線・合計2車線で開通しました。交通量も結構あり、地元の方にとっては本当に便利な、助かる道になっている様子が伺えます。

 <快晴時の香住道路はこちら>

  特上の但馬牛をいただき!
 

但馬牛博物館

 国道178号を日本海沿いに走り、旧浜坂町から内陸へと南下して旧温泉町にある「兵庫県立但馬牧場公園」に来ました。山の中に造られた自然いっぱいの広大な公園です。中心施設である「但馬牛(うし)博物館」で、元館長の荒木澄(きよし)さんにお話を伺いました。神戸ビーフも松阪牛も、もと牛は但馬牛だと聞いています。
「そうなんですよ。但馬で出来た子牛が、松坂や神戸や近江あたりに行って飼育され、おいしい肉になります。但馬牛は世界一おいしいとも言われますが、それは『サシ』と呼ばれる肉の中の脂が、入り方も質も違うからです。不飽和脂肪酸という低い温度で溶ける脂肪が、皮下ではなく、赤い筋肉の中に細かく入っています。それを維持するため、この80年間、兵庫県内や美方郡内の血筋のはっきりした牛だけを掛け合わせて、よその牛を絶対入れていません」

但馬牧場公園にあるスキー場

 牛肉は古くから食べられていたようです。
「朝鮮半島から、農耕民族が牛と一緒に来たんだろうと思います。元々肉を食べるそういう人たちが持ち込んで来たのだから、昔から食べなかったはずがありません。但馬牛に関する文書では、1281年ごろに書かれた『駿牛絵詞(しゅんぎゅうえことば)』という、御所車を引く牛について記したものがあり、そこに『山口号』や『花菖蒲号』といった但馬牛が出てきています」

 但馬牧場公園全般について伺いました。
「スキー場が放牧場になる季節には、牛が散歩する様子が眺められます。リフトで上がれば360度の展望も楽しめますし、7月にはラベンダーも奇麗です。ソーセージ作りやそば打ちなどの体験ができる農産加工室もあって、1日遊べます」




早く焼けないかなあ・・・
 但馬牧場公園にある「レストランふるさと」で、中井洋祐さんの解説の下、但馬牛をいただきました。
「これはサーロインです。私どもは、お客様の目の前に生の肉をお出しして、実際にサシの入り具合を見ていただき、お好みの焼き具合で召し上がっていただきます。お薦めはレアかミディアムで、あまり肉汁を出さないように、閉じ込めるように焼いていただきます。あまり強火だと、表面だけ焼けて肉汁が横に出てしまいますので、ゆっくり焼きながら時間をかけて食べてください」

  いただきます。うーん、やわらかーい!


   兵庫県立但馬牧場公園
 
 ■入園料/無料
 ■開園時間/9:00〜17:00
 ■休園日/木曜日(祝日の場合は翌日)
 ■TEL /0796-92-2641