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ふもとの道の駅と山あいの集落を訪ねて
京滋地方最高峰の伊吹山では、11月19日に初冠雪が観測されました。雪を頂いた伊吹山の姿は、名神高速道路の米原ジャンクションで見かける冬の風物詩。初冠雪から3週間たった今は、どんな感じになっているのでしょうか。今回はそのふもとまでドライブして、じっくりと楽しむことにしました。現地には、屋外でありながら暖かく眺められる施設もできているようです。



   名神高速の“謎のアーチ”    <名神高速道路の地図はこちら>
 

名神高速道路
 名神高速の彦根インターを過ぎると、全4車線にまたがる大きなアーチのようなものが見えてきました。前々から気になっていた人もいることでしょう。この正体、実はセメント工場の名残りとのこと。伊吹山はセメントの原料である石灰岩の産地。以前あったあるセメント工場が、石灰石を運んでいたベルトコンベアの一部を撤去せずに残したのが、このアーチのようです。なぜ撤去しなかったのでしょうか。
 ところで、「初冠雪」とは、ふもとの気象台や測候所からその冬に初めて目視で積雪が観測できること。初めて雪が降る「初雪」とは違います。その初冠雪があった伊吹山、天気が急変して厚い雲に覆われ、名神高速からはうっすらとシルエット姿でしか見えません。

  足湯につかって伊吹山
 

道の駅「伊吹の里」がある滋賀県道40号

 米原インターから国道21号や県道19号、40号を約20分走り、伊吹山のふもとにある道の駅「伊吹の里」に到着しました。目前にそびえる伊吹山の絶景が楽しめます。藤田秀子さんにお話を伺いました。道の駅名は「伊吹の里」ですが、施設名は「旬彩の森」です。
「数年前、伊吹山が見えるこの一帯を集客施設にしようと、旧伊吹町が名前を募集して『伊吹の里』としました。施設としては、そば処『伊吹野』、地元の牛乳を扱う『ミルファーム伊吹』、山菜料理を楽しむ『若いぶき』、ここ『旬彩の森』の順にオープン。今年4月から営業を始め、8月に滋賀県14番目の道の駅になりました」


足湯 写真提供:旬彩の森

 まず注目は、伊吹山を見ながらつかれる薬草入りの足湯です。
「温泉でないので何か特徴をと、薬草の町らしく、地元でとれるヨモギやトウキ、ミント系ハーブなどを入れています。体にいいのでファンも多く、週に何度か訪れる方もおみえです。伊吹山の薬草は、織田信長がポルトガルから薬草を取り入れたのが始まりだと言われていて、今はヨモギやトウキ類を中心に、1300種類ほどの薬草や高山植物が生えています」

 伊吹山のふもとでは、まだ紅葉が残っています。
「初冠雪は見られましたが、今年は少し暖かいようです。例年ですと、1月に入ってから一面白銀の世界に変わります。2階の展望テラスからは全景が眺められ、春には新緑、秋には紅葉など四季折々の姿が楽しめます。2台の望遠鏡でカモシカ等も間近に見られます」

*放送後、藤田さんより、今年は例年にない積雪になったと連絡をいただきました。



新鮮野菜が並ぶ「森の民」

 1階の「森の民」では野菜が売られています。
「約150人の地元組合員が、毎朝、収穫して届けてくれています。今の時期、一番の“売り”は『伊吹大根』です。そばの薬味にあう辛みの強い大根で、地元では作付け面積を広めるよう頑張っており、これから2月ぐらいまで出回ります。ノンオイルで後味に甘みが残る『伊吹大根おろしドレッシング』も好評発売中です。また、薬草で煮た卵を使う『薬草煮卵ラーメン』などの人気商品がある食房『穂波』、2階には、パン工房・喫茶の『楢の実』、研修や体験教室に使っていただける『里の集(つどい)』があります」



  道の駅「伊吹の里」
 
 ■営業時間/9:00〜19:00
     *施設ごとに違いあり
 ■定休日/水曜日(祝日の場合は翌日)、
         年末年始
 ■足湯/100円 
     *天候等により無料開放の場合あり
 ■TEL /0749-58-0390