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   斑鳩町の終点も「業平橋」           
 


業平の伝説が残る井戸


 業平道を少し外れて、斑鳩町役場の真ん前に来ました。祠(ほこら)にお地蔵さん、その奥に古そうな井戸があります。
「これは弘法大師が500番目に見つけた井戸とされています。業平が十三峠を越えて彼女のところへ行くと、自分でしゃもじを持ってお釜からご飯を盛っていたため、何と品のないことだろうと逃げ帰ってきました。彼女が追いかけてきたので、この後ろにあるヨノミの木に登って隠れたんですが、彼女はこの井戸に映る業平の姿を見て飛び込んだという伝説があります」


念仏橋(業平橋)

 法隆寺西側の丘陵地帯をゆるやかに登る業平道が、すとんと下りたところに竜田川が流れています。すぐ横の国道168号との間に細長い公園があり、人が行き交っています。「斑鳩町の業平道終点とも言えます。これも『業平橋』ですが、かつて怖い一本橋だったため、念仏を唱えながら渡ったことから『念仏橋』とも言います。この川は元々、『平群川』と言ったそうです。本来の竜田川は大和川のことを言い、『紅葉の竜田川』とはこの竜田川公園ではなくて、三郷町にある大和川のほとりだったそうですが、ある時代にこの地区の人たちが、『業平の詠んだ竜田川はここで、紅葉の名所だよ』と町おこしをしました。業平の歌という優雅なものを材料にするとは、昔の人はえらいなあと思います」

  斑鳩の里観光ボランティアの会
  ■ガイド料/無料
  ■申し込み/法隆寺iセンター
          0745-74-6800

  十三峠から玉祖神社へ
 

絶景が味わえる十三峠


 奈良県平群町から山を登り、十三峠の頂上付近に来ました。信貴生駒スカイラインの下をくぐった途端、ぱっと眺望が広がって大阪市内が一望できます。業平もここからの素晴らしい景色を堪能して、日本はいい国だなあと思いつつ、愛しい姫のところに通ったのかも知れません。


玉祖神社

 
 八尾市に入り、玉祖(たまおや)神社に到着しました。高台で見晴らしのいい立派な神社で、大きなクスノキも生えています。奈良側の伝説では、業平の相手はこの神社に住む河内姫になっていますが、八尾側の伝説では、かつてこの北側の街道にあった茶店の娘、梅野に恋をしたとなっています。この玉祖神社には、業平が残したと言われている『一夜切りの笛』が、今も伝わっているそうです。
 

業平道は、途中で切れているところや車で通れない部分もありますが、この由緒ある道を、徒歩で、そして車で散策してみてください。