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国道417 号「冠山峠道路」が結ぶ福井と岐阜 だいぶ寒くなってきたので、冬になってしまう前に寒冷地の福井県嶺北地方を目指すことにしました。まずは越前和紙の古里で、紙すき界での超有名人に“奇跡の技”を見せていただけることになっています。今ではあまりマスコミ取材を受けないというその方の技とは、果してどんなものなのでしょうか。その後は、紅葉を求めて国道417号を岐阜県方面へドライブします。 |
米原検札所の謎 <名神高速道路の地図はこちら> | |
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巨匠御用達、紙すきの達人 | |
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三代目平三郎さんは、二代目から引き継いだ「打雲(うちぐも)」という独特の技術を持ち、福井県指定無形文化財保持者でもあります。「平安時代から伝わる技術で、粘剤(ねり)を使ってすく『流しずき』の原理そのものが、この模様を生み出したと考えられます。非常に原理が簡単でありながら難しい。まず台紙をすき、その上へ藍(あい)と紫の模様を雲状に掛けていく。藍と紫の紙を染めて、それを石の上で砕いて細かくしたものを水の中に溶かして『華(はな)』と称し、それをすくって台紙の上に水の動きで流して雲状にするわけです。上が藍、下が紫で、天と地になるわけですね。平安時代はこれに貴族が和歌を書き、江戸時代ぐらいからは俳句も書かれました。今も注文があればすきます。今回はちょうど、紙屋さんと書道の先生から注文を受けたのですいているわけなんです」 |
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「越前和紙は、日本でも一番古くからすかれている部類の和紙で、技術は1500年前から伝わっています。神様がいらっしゃるのは全国でも越前和紙だけで、伝説上で女性の神様が教えたという技術を、我々はずっと守り続けてきた。自然の材料であるコウゾ、ミツマタ、ガンピ、アサを使って作る千年の文化が今に伝わり、これをそのままの方法でまた千年後に伝えていき、それを生かしながら、用途に合わせた使いやすい紙を作ってあげることが一番大切なことだと思っています」
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