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   三方湖畔の縄文ワールド           
 


縄文ロマンパークの竪穴式住居

 美浜町からさらに西へ20分ほど走りました。到着したのは若狭町。今年3月31日、三方町と上中町が合併して誕生した新しい町です。代表的な観光スポットは三方五湖ですが、もう一つ、この町では「縄文」も重要なキーワード。三方湖畔には縄文ロマンパークが整備され、その中心施設として「若狭三方縄文博物館」があります。学芸員の小島秀彰さんにお話を伺いました。
「公園の脇を流れるはす川を真っ直ぐにする工事を行った時に貝塚が見つかりました。昭和37年に地元出身の考古学者が動物の骨を拾い、その中に土器があることを発見してから、ここに縄文の遺跡があることが広く認識されました」

 

縄文人は着衣も想像とは違う

 縄文時代は移動しながら狩猟生活をしたと古い教科書には書いてありましたが、最近は新しい研究成果が出てきています。
「縄文時代の人たちは、狩りをしたり貝を取ったりという生活だけではなく、家を建てたりうるしを使った装飾品などを作ったりしています。うるしで非常に奇麗な模様と色を塗り分ける技術を持ち合わせています。アクセサリーは縄文時代の人たちのおしゃれを象徴するもので、耳飾りやくし、腕飾りや首飾りなどいろいろ出ています。この辺の遺跡は、縄文時代のうち1万2000年前から2500年前ぐらいまでに造られたものです」


出土した縄文時代の丸木舟の実物
 
 博物館を一周しました。幻想的な雰囲気で土器が並ぶ手前のところには、何か不思議なものがありました。
「土偶です。縄文時代に作られた土の人形で、妊婦さんを表していると言われています。土偶のコーナーは音が出るため、来館した子供たちはきゃあきゃあ騒いだりします。あの音は石笛(いわぶえ)の音ですが、縄文人も聞いていたかもしれません」


 
  若狭三方縄文博物館

 ■開館時間/9:00〜17:00 (入館は16:30 まで)
 ■休館日/第1・第3月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
 ■入館料/大人500 円、小中高生200 円
 ■TEL /0770-45-2270


 

若狭でおいしいものを頂き、知的な発見もありました。正直言って今回のこのドライブはもう一度来たい気分。次はじっくり腰を据えて、渓流釣りを楽しみ、縄文広場で三方湖を眺めながらのんびりしたいと思います。