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   貴族好みの月の里           
 


山崎光の郷

 大山崎インターを降りて5分ほど、京都府大山崎町にある「山崎光の郷」という民間会社の研修所の庭に来ました。右手奥は山崎らしい竹林、左の池にはハスの花、そして正面には和風の建物があります。大山崎町、長岡京市、向日市の「乙訓(おとくに)」地域は、昔から京都と大阪を結ぶ交通の要衝であり、784年の桓武天皇による長岡京遷都や天下分け目の天王山の戦いなど、数々の歴史の舞台となってきました。竹林が多く、かぐや姫伝説発祥の地とも言われ、由緒ある神社仏閣や多くの文化施設がある、関西でも屈指のロマンチックなエリアではないでしょうか。この大山崎町、月に関してはどうでしょう。大山崎町教育委員会の寺嶋千春さんにお話をお伺いしました。
「当たりですね。東の方に開けた川があり、西の方には山がありますので、とても奇麗なお月様の名所だと思います。大山崎町は平安時代の初めに嵯峨天皇の離宮が築かれた場所であり、天皇や貴族がお月見の宴会をされたという記事も残っています」

 

桂川

 今、気軽に行ける月見ポイントはどこでしょう。「国道171号に並行する桂川の堤防あたりはいかがでしょうか。目前には石清水八幡宮のある男山が見えますし、とても気分のいい場所です。また、ここでは9月24日に『仲秋の名月鑑賞会』というコンサートが行われます。中国内モンゴル自治区からの留学生によるモンゴル舞踊や中国伝統楽器『ヤトグ』の演奏のほか、アイリッシュハープやクラシックギターの演奏などがあります」


竹の径
 最後に向日市の名所の一つ「竹の径(みち)」を訪ねました。西ノ岡丘陵は肉厚で歯触りのいいタケノコが採れる孟宗竹の竹林が有名で、竹の径はその林道の両側に5種類の竹垣を張りめぐらせて整備した道です。よく手入れされた竹林なのですごく明るく、竹を渡る風も涼しく感じます。ここでは「竹の径・かぐやの夕べ」が開催され、3千本の竹行灯(たけあんどん)が幻想的な雰囲気をかもし出します。大人になって月に帰るかぐや姫のような世界も、月見イベントの一つと言えるのではないでしょうか。
*今年は10月22日に開催されました。
 
 

京滋バイパスを利用して月の名所の南京都をドライブしました。京都といっても純和風の月見スポットではなく、ひと味違うご紹介ができたのではないかと思っています。