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   ダイエット車”専用道?           
 


石榑峠は幅2m以下のみ通行可

 国道421号で滋賀と三重の県境にある石榑(いしぐれ)峠に来ました。ここには幅2mちょっとのコンクリートブロックがあり、これを通り抜けられる車でないと先に入れません。また、2トン車までという制限もあります。細くて険しく、冬期や異常気象時に通行止めとなるこんな道では、幹線道路として問題です。そこで、今、この石榑峠の前後7km半ほどの区間を、広く真っ直ぐな道にする工事が進んでいます。 「石榑峠道路」と呼ばれる道で、峠の部分にはトンネルが掘られ、片側1車線・合計2車線の快適な道になります。近江商人が苦労して通った八風街道が、新しい平成の八風街道に変身する日が楽しみです。

  峠の向こう、三重県いなべ市
 

宇賀渓・北谷キャンプ場

 石榑峠から20分ほど、三重県いなべ市に入り、南西部にある観光名所の宇賀渓にやって来ました。キャンプ場になっていて、目の前には清流の宇賀川が流れています。まずは、宇賀渓観光協会会長の弓矢軍次(ゆみやぐんじ)さんにお話を伺いました。
「ここは北谷キャンプ場、山を越えたところに水晶キャンプ場があります。夏場の多い日は、400〜500名の方がデイキャンプを楽しまれます」



北谷キャンプ場にある“最初の滝”
 ここには滝があります。
「これが最初の滝で、 この川の上流にはさらにたくさんの滝があります。登山もでき、竜ヶ岳の頂上は360度展望がきいて、眼下に琵琶湖、伊勢湾、名古屋市、セントレア(中部国際空港)が見え、御嶽山は手を伸ばせば届くような感じ、そして、年に数回、冬場には富士山もかすかに見えます。登山が苦手の方には、その3分の1ぐらいの標高の砂山(すなやま)にハイキング感覚で登れる遊歩道が設けてあります。ここにもまた、素晴らしい360度の展望があります」


清流・宇賀川にかかる吊り橋
 続いて、いなべ市商工観光課の片岡千賀子さんに、いなべ市全体のことをお伺いしました。
「いなべ市は三重県の北の玄関口に位置し、自然が豊かな農村地帯としても栄え、お米やお茶、野菜やシイタケなどを地元の方が自信をもって栽培しています。また、藤原岳の石灰岩を利用したセメント工場や、自動車関連メーカーなど、多くの企業も進出しておりますので、自然と最先端テクノロジーが共生した魅力の満ちあふれた町だと言えます」



石榑峠道路ができれば
宇賀渓へもすいすい行ける
  
 
宇賀渓以外にも観光ポイントがいっぱいのようです。
「宇賀渓から少し北に『青川峡キャンピングパーク』があります。ある雑誌の全国オートキャンプ場ランキングで2位になった人気スポットで、年間を通してイベントも開催しております。これからは秋に向け、モミジがとても奇麗に色づきます。一面が染まった宇賀渓や、モミジで一面が染まった宇賀渓や、モミジとイチョウの赤と黄のコントラストが楽しめる聖宝寺(しょうぼうじ)などがお薦めです」
 

滋賀県東近江市から三重県いなべ市へ、国道421号を走り抜けました。石榑峠道路が出来れば、スイスイと行けて、あの素晴らしい渓谷でキャンプを気軽に楽しめるのにと心から思いました。