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   式捕鯨発祥の町             
 

太地町立くじらの博物館

 太地町に入ると青い海のすぐ横に大きなクジラのモニュメントが出現。ヤシの木やリゾートホテルも並んで、夏気分満開となりました。やって来たのは「太地くじら浜公園」のメイン施設「太地町立くじらの博物館」です。大きなクジラの骨格や昔の捕鯨道具などが並んでいます。岩崎将人さんにお伺いしました。
「太地は日本の古式捕鯨発祥地として有名で、太地の豪族・和田家一族の中兵衛頼元が、愛知県の尾張師崎(もろざき)の漁師・伝次と、泉州堺の浪人・伊右衛門と共に、捕鯨技術の研究を進めていき、慶長11(1606)年、太地浦を基地として大々的に『突捕(つきと)り法』による捕鯨を始めました」





シャチショー
 博物館に突捕り法のもりが展示してありますが、小さなもりから大きなもりへと順に刺していったようです。
「最初はクジラとの距離があるんで、小さなもりしか投げられません。簡単に仕留められないから、いろんな種類があったのだと思います。その後、1657年に和田頼治(後の太地角右エ門)が、何隻かの勢子船(せこぶね)で網を用いてクジラを囲って追い詰めてからもりで突く『網取り法』を考案しました。しかし、明治以降になると、鉄砲でもりを打つ『ノルウェー法』に変わりました。太地近海には、今もいろんなクジラが泳いでいます。コンドウクジラが多いかもしれませんね」

  ここには博物館のほかにも、水族館など多くの施設があります。
「水族館は『マリナリュウム』と呼んでいて、熊野灘の魚をメインに入れています。水中トンネルが子供たちにはすごい人気ですね。『ラッコ館』では雄と雌のラッコが仲良く生活していて、手をつないで寝る姿が大変に珍しく、注目を浴びています。また、プールでは6mぐらいのシャチのほか、イルカやクジラが泳いでいます」


  
  太地くじら浜公園
 
 ■入場料/中学生以上1050円、
         小学生630 円、
         3歳以上の幼児210 円
 ■開園時間/8:30〜17:00
 ■休園日/なし
 ■TEL /0735-59-2400
 

国道42号を走って、南紀の海岸沿いを楽しみました。広い海にたくさんある大きな島が、岸壁をむき出して海の中にぽっこりと浮かび連なっている風景が見られるなど、南紀ならではの魅力を堪能することができました。