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ハリウッド映画の撮影現場は西の名刹(めいさつ)
12月は2004年に話題となったものにちなんだ場所を訪ねます。今回は兵庫県姫路市の書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)へ。2003年末に公開され、2004年に大ヒットした映画「ラストサムライ」の撮影が行われた天台宗のお寺です。歌舞伎のせりふで早口言葉としても出てくるこの書寫山には、素晴らしい文化財がいっぱいです。



山陽自動車道

 池田インターから中国自動車道に乗り、神戸ジャンクションから山陽自動車道を西へ走っています。山陽自動車道の歴史は意外と浅く、三木小野インター〜山陽姫路東間が1997年が開通して、本線が全線出来上がりました。また、1998年には三木ジャンクションから南へも延びて、神戸西ジャンクションまで開通し、今は明石海峡大橋から淡路島に抜ける神戸淡路鳴門自動車道と直結しています。

  <山陽自動車道の地図はこちら>


    「ラストサムライ」のお寺
 

東坂参道
 山陽姫路西インターを降りて10分強、姫路市北西部の書寫山に来ました。標高370m、ふもとからロープウエーで登り、そこからかなりの坂になっている参道を、両側に祭られた西国巡礼の観音像に励まされつつ歩いてきました。圓教寺の摩尼(まに)殿までは駅から15分ほどです。西国三十三観音霊場の第二十七番札所、書寫山圓教寺の三木慈俊(じしゅん)さんに伺いました。まずは、ここを開いた性空(しょうくう)上人について。
「平安時代に京都で生まれた性空上人は、10歳で法華経を学び、36歳で出家し、九州で20年あまり修行しました。書寫山には、生涯の修行道場を求めている時、 “紫雲”に導かれて登ったということです。書寫山は素戔鳴尊(すさのおのみこと)が出雲へ行かれる時に一泊された山とされ、素戔鳴尊を祭る『すさの山』といわれてました。性空人もそれをご存じだったと思います」

 

観光客に最も人気の摩尼殿
 ロープウエーを使わずにこの山を登る参道がいくつもあります。
「東坂、西坂、刀出(かたなで)坂、鯰尾(ねんび)坂、六角坂、置塩(おきしお)坂と、参道は6本あります。歩くと東坂で50分ほどかかります。昭和33年のロープウエー開通以前は歩いて上がりましたが、今でも熱心な方は歩いて来られます」

 圓教寺は「ラストサムライ」後、訪れる人も増えたようです。
「若い方や外国の方がとくに増えました。『どこで撮影したんですか?』と尋ねられます。撮影は、大講堂、食堂、常行堂の『三(み)つの堂』や奥の院で行われました。やはりハリウッド映画は規模が違い、機械などの物も大きいですし、人もたくさんです。スタッフだけで200 人ぐらい毎日来ました」



ラストサムライの撮影が行われた大講堂

 トム・クルーズは神戸に滞在したようです。
「神戸のホテルからヘリコプターで姫路のゴルフ場へ来て、車でロープウエーまで移動していたようです。出来上がった映画を見るとやはり違います。セットではないものなので、その重みがよく伝わってきました」
 

   書寫山圓教寺
  ■拝観時間/ロープウエーの時間を目安に
         *8:30〜17:00(季節により異なる)
  ■入山料/300 円、子供・学生無料
         *学生証提示
  ■TEL/0792-66-3327