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  イノブタで町おこし    <すさみ町の地図はこちら>


枯木灘を臨む国道42号(すさみ町



 国道42号を進み、日置川町を過ぎてすさみ町に来ました。この辺りの海は枯木灘といい、日置川町からすさみ町、串本町にかけて変化に富んだ海岸が続く景勝地です。海水浴場や温泉もありますが、白浜に比べ大阪方面からの人は少ないようです。イカ漁が盛んで、夏の味覚まつりを開催中です。

 海沿いから山へ上がり、和歌山県農林水産総合技術センター畜産試験場に来ました。すさみ町でもう一つ有名なものはイノブタ。「イノブータン王国」という“ミニ独立国”があり、町おこしにも一役買っています。

 

 

 

 

 

 

 

 



イノブタ

石野忍さんに伺いました。イノシシとブタを掛け合わせたイノブタは、ここで生まれたというのは本当なんでしょうか。
「イノブタ自体は、以前から飼われていたようです。しかし、公的試験研究機関で誕生したのは、当場が初めてです」
 父親・母親、どちらがイノシシでしょうか。
「父親がイノシシ、母親がブタです。イノシシを母親にすると産子数が少なく、分娩時に神経質になることがあります。泌乳(ひにゅう)能力もブタより劣り、実用化が困難です」

 そもそも、研究の目的は何なのでしょうか。
「試験開始は昭和45年ですが、高度成長期における量から質へと変化する消費者ニーズへの対応、中山間域の畜産振興を目的に始めました。イノブタの肉は、あっさりして癖がないのが特徴です」

  和歌山県農林水産総合技術センター畜産試験場
■イノブタ見学可能時間/9:00-16:00 (土日祝日は休み)
■TEL /0739-55-2430

 

 

 

 

 

 

 

 



 





  イノブタ王国 


たくさんある「イノブタグッズ」

 国道42号まで下りると、目の前は海。絶景です。そんなところにある、道の駅「イノブータンランド・すさみ」の片山啓子さんに伺いました。中は楽しそうな壁画や土産物がいっぱいです。
「すさみといえばイノブタです。イノブタの肉、イノブタTシャツなどのグッズのほか、地元の野菜も出ています。毎年ゴールデンウィークに、『イノブタダービー』が開催されます。イノブタの子供『ウリボウ』だけのレースです」
 その様子を描いた壁画もありました。高速が南に延びれば、多くの人がここへ来られます。
「地元の者としても、大阪方面に行くときは不便なので、早く延びることを期待しています」



  道の駅「イノブータンランド・すさみ」
■開設時間/9:00-17:00
  *トイレ・駐車場・公衆電話は24時間

■休館日/なし
■アクセス/国道42号
■TEL /0739-55-4686

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








現在、御坊までの高速道路は、田辺市、白浜町まで延び、その後、すさみ町まで延びる予定です。これは、生活や観光上の必要性のほかにも、重要な意味があります。それは地震です。政府の地震調査委員会は、2031年までに40%の確率で南海地震が起きる、また中央防災会議は、満潮時に南海地震が起きると紀伊半島南部は5mを超える津波に襲われる、と発表しました。南紀は南海沖地震や東南海地震の最前線。地震に強く津波の影響を受けにくい高速道路を造って、複数の幹線道路を確保することが必要です。早く延びるといいですね。