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期待される“現代の因幡(いなば)街道”、鳥取自動車道
今年の11月は2回も三連休があり、番組でも遠出を決めました。西へ向けて最長ドライブに挑戦。初めて岡山県に入ります。「近畿道ものがたり」なのに近畿を飛び出します!



   中国自動車道を岡山へ   <平福宿の地図はこちら>
 

中国自動車道を西へ西へと走る

 中国自動車道を走り、吉川(よかわ)ジャンクション、福崎インターを過ぎました。山崎本線料金所を抜け、更に西へ向かいます。切窓峠を通り、標高200m以上の山の中を抜けています。中国自動車道は吉川までは片側3車線・合計6車線ですが、そこから片側2車線・合計4車線になり、山崎を過ぎるとのんびりした雰囲気になります。遮音壁がほとんどなく、中央分離帯は腰か胸ぐらいの高さで、普通の道のような感じです。
 山崎町を過ぎ、千種町から佐用町に入ります。佐用町では、何年か後に新しい道を走れそうです。鳥取市までの鳥取自動車道の工事が進んでいるからです。鳥取へ高速道路が出来れば快適です。


   風情豊かな宿場町「平福」
 


映画「鑓の権三」でおなじみになった平福宿

 中国自動車道を佐用インターで下りると兵庫県佐用町。岡山県との県境の町です。国道373号で平福に来ました。川が流れ、横に旧道の因幡(いなば)街道が走っています。平福は因幡街道一の宿場町で、古い街並みや土蔵が残っています。川と道の間に家が建っていますが、川べりに歩道があり、そこから石垣がせり上がり、その上に蔵などの壁が並んでいます。家から川に下りる門もあります。とても風情があるところです。「平福文化と観光の会」会長の原田昇さんに伺いました。
「昔の平福の面影をしのべるよう街並み保存をしているため、風情が感じられるのでしょう。平福は宿場町として栄えました。慶長時代に築城して街を造成した際、上下水も整備されました。洗濯する水と、米や野菜や顔を洗う上水用の水とは、川門で川を区切って分けていました。1.2 km続く街に、家が300戸以上、旅籠は12軒ぐらいあったそうです。300戸の8割には屋号がついていて、商人が多かったことが分かります」



平福宿を通る因幡街道

 因幡街道はどことどこを結ぶ道でしょうか。
「鳥取藩のお殿さんが、平福宿で一泊し、三日月(町)、千本(新宮町)、姫路へと行く道です。平福には、門と塀が復元された本陣跡があります。以前、映画『鑓の権三』の撮影現場になり、今年は大河ドラマが宮本武蔵のため、彼の初決闘の地として有名になりました。13才の時、新当流の有馬喜兵衛に挑みました」

 武蔵をしのぶ場所はあるのでしょうか。
「今年いっぱい、佐用町立平福郷土館で『武蔵展』を開催中です。また、2kmほど先に、武蔵が3年間こもって修行した正蓮庵があります」

 佐用は交通の要衝ですが、建設中の鳥取自動車道が完成したら更に便利になります。
「鳥取から姫路まで高速道路が出来ると、佐用や平福へ下りないと言う人もいますが、歴史ある街の魅力づくりに力を入れていますので、下りてもらって、その良さを味わってもらえるものと、私は期待しています」

 柿がなり、のんびり智頭(ちず)急行が走っています。木造の無人駅の駅舎も有名です。


   季節の味が楽しめる道の駅
 

道の駅「宿場町ひらふく」
 宿場町の横、国道373号沿いにある道の駅「宿場町ひらふく」の建物は、佐用川沿いの土蔵や川屋敷のような趣があります。竹位奈緒美さんに伺いました。
「建物は平福宿がモチーフです。中では、手作り食品を中心とした特産品を販売しています。手作りこんにゃく、あさぎり茶、もち大豆みそ、しょうゆ、ハチミツなどです。レストランではとろろ定食、こんにゃく定食などをお出ししています。冬にはしし鍋もありますが、今は季節の定食として松茸ごはん定食をしています。11月に入ると、宿場町御膳も始まります。予約が必要ですが、アマゴの塩焼きにバラ寿司、お造り、てんぷらで1500円です。お立ち寄りください」

 

  道の駅「宿場町ひらふく」
 ■開設時間/8:30〜17:00
  *トイレ・駐車場・公衆電話は24時間
 ■休館日/毎週水曜日(祝日の場合は翌日)
 ■駐車場/26台(無料)
 ■TEL/0790-83-2373