
美しい御堂筋のはずなのに・・・

御堂筋・UFJ銀行心斎橋支店前

丸谷潔さん

成松孝さん
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オリンピック落選は放置自転車のせい!?
大阪のメインストリート御堂筋と長堀通との交差点である新橋から南へ。
大丸南側のUFJ銀行前に来ました。新橋ではゆったりと歩けたのに、
この辺りは人と肩が触れるくらいで、狭めて歩かないといけません。
理由は、ずらりと並んだ放置自転車の数々。なぜこんなにあるんでしょうか。
御堂筋の自転車問題に詳しい、「御堂筋の自転車を考える会」会長の成松孝さんと、
「NPO長堀21世紀計画の会」美化緑化部会長の丸谷潔さんにお伺いします。
丸谷さん、これはどういう方の自転車なんでしょう。
「ほとんどが買い物や仕事で来ている方のものだと思います。
三重に置かれ、歩行も困難な状態です。今日置かれたものも、
長期間放置されているのもあります」
どんな問題が起きていますか。
「まず、非常に歩きにくい。それと、車椅子の通行が困難で、
点字ブロックの上に自転車が置かれているため、
目の不自由な方が通行出来ません」
この界隈でどのぐらい置かれているんでしょうか。
「600台は超えていると思います。
5〜6年前から非常に増えてきたんですが、
自転車が安くなって使い捨て感覚になったことや、
不景気で地下鉄や車を利用しなくなったことが、
その理由にあると思います」
成松さん、「御堂筋の自転車を考える会」は、どんな会ですか。
「不法駐輪問題への街としての対応をすべく、
地元住民、行政、自転車業界の三者で、
根本的あるいは短期的になにをすべきかを討議している会です。
去年11月の結成以来、数度にわたる会議をし、
今年はシンポジウムを開きました。
予想を越える市民の方にご来場いただき、
最後まで熱心に聞いていただき、関心の高さを感じました」
利用する側にも大きな問題なんですね。
去年11月の結成以前からも、取り組みがあったようですね。
「御堂筋の路側帯を、ある期間中の日曜日などに開放して、
オープンテラスにするイベントを3年間やっています。
イベントの前々日から啓発ビラを配布し、
前日と当日には不法駐輪の自転車を撤去しました。
驚いたのは、150mぐらい先に仮設駐輪場を用意したのですが、
そこに自転車を置いた方が1日わずか3人だったことです。
それ以外は、近辺の脇道に放置したようです」
放置自転車の状況はかなりひどいんですね。
「オリンピック招致活動時に来阪したIOCのメンバーが、
そごうでの招致大会に顔を出して、ソニータワー前から
クリスタ長堀へ入るというコースを予定していたので、
ソニータワー前に非常に多かった不法駐輪自転車を、
朝から5回ほど撤去しました。でも、15分もすると元のもくあみ。
そこに視察団が来たんです。
落選の原因の一つになったのではと思うほどでした(笑)。
ほかに、御堂筋や長堀通の不法駐輪の撤去回数を、年3〜4回だったのを、
行政と交渉して月3〜4回にしていただきました。
でも、撤去したときはなくなるんですが、夕方には元の状態に戻るのが現状です」
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