国道168号を南下して奈良県五條市から西吉野村に。目指すは南紀熊野。
3年前、「南紀熊野体験博」が開催され、最近では朝の連続ドラマの舞台にもなって、
ちょっとしたブームの熊野。今回の目的は、もちろんグルメ。
ドラマに出てきた食べ物を、ぜひいただきたい。
そこで、国道168号を「ほんまもん」グルメドライブ!




UFOの形をした道の駅「吉野路 大塔」


マイ望遠鏡付きバンガローは大人気


護良親王像と大塔村郷土館


郷土館の「めはりずし」は400円


ディレクターにしがみつきながら谷瀬の吊橋を渡る

 

    <大塔村の地図はこちら>


目を見開くおにぎりに出会う

国道168 号は、北からだと、枚方市を南下、奈良県生駒市、
香芝市、五條市、十津川村、本宮町などを通って新宮市へ行く道です。
熊野といえばなんといっても、熊野本宮大社、熊野速玉大社、
熊野那智大社の熊野三山へお参りする「熊野詣」。
平安時代、白河上皇や後白河上皇が参詣したことで、
貴族たちが詣でるようになり、
江戸時代には武士や庶民まで列をなしたので、
「蟻の熊野詣」ともいわれました。
京都からは、淀川を下って現在の天神橋と天満橋の間の八軒屋へ。
そこからは熊野古道を歩いたんですが、これが大変険しい道だったようです。

大塔村に入りました。
ここは、大塔宮護良親王が住んでいた歴史ある山村ですが、
なんでしょうか、右側にUFOみたいな建物が出てきました。
『星のくにウエルカム』と書いてありますが、道の駅「吉野路 大塔」です。

それでは、駅長の竹本克宏さんに伺います。変わった建物ですね。
       

 「全体を大塔コスミックパーク『星のくに』としているので、
 こういう形にしました」
広い敷地ですが、なにがあるんでょうか。
 「ロッジ『星のくに』には、和室が6と洋室が4。
 天文台が2つ。ドーム付きバンガローが3つ、ログキャビンが5つ。
 プラネタリウム館、道をはさんで『大塔村郷土館』があります。
 ドーム付きバンガローは、バンガローにマイ望遠鏡が付いています。
 お泊まりの方は、一晩中、見ていただいて結構です。
 スイッチひとつでドームが開き、開閉口が回りますから、
 好きな方向を見ることが出来ます」
大塔村郷土館へ。出てきました、「めはりずし」。
げんこつぐらある大きなおにぎり。高菜で巻いてあります。
高菜の塩気がちょうど良くて、ぱりぱりっとおいしい。食感がいい。
 「山林の仕事をしている人が、弁当代わりにおにぎりを持って行った。
 漬物をセットにして。たまには、塩とか味噌とかを付ける。
 いっぺんに全部が食べられる食品です。
 ほおばって、大きな口を開け、目を見開いて食べたということから、
 『めはりずし』となったらしいんです」
なるほどね。いただきながら、次にどこへ行こうかと考えていると。
 「隣村ですが、日本一のつり橋、谷瀬の吊橋がお薦めです。
 297m、高さが54m余り。すごいですよ」

道の駅「吉野路 大塔」
■アクセス/国道168 号(奈良県大塔村)
■開設時間/9:00〜17:30
 *トイレ・駐車場・公衆電話は24時間
■休館日/毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、12/30 〜1/1
■Tel /07473-5-0311


いやぁ、緊張した

168 号を南下中。右へ左へハンドルを切り、
対向車に思わず息を呑んで身構えてしまう。
本当に国道かと思う道を走って、十津川村へ。
川ははるか下を流れています。谷瀬の吊橋に着きました。
生まれて初めてのつり橋です。本当に長い。
足がぞくぞくしています。
板が4枚並んでいて、歩くところは1メートルほど。
「一度に20人以上渡らないでください」って書いてあります。
かなり揺れてます。こわーい、すごーい!

いやぁ、緊張しました。気を取り直してドライブです。
だいぶ走りましたが、まだ十津川村です。
この村は日本で一番広い村で、奈良県の5分の1を占めています。
96%が山林で、行けども行けども山また山。
さっき谷の向こうの山の中腹にトンネルの穴がって、
こちらにも工事現場がありました。
橋でつなげて、バイパスが完成して、快適にドライブ出来る日が来るのかな。
心から待ち遠しい。

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