あしたは節分、あさっては立春。暦では春が近いんですが、節分前後は1年で最も寒い時期。
そこで今回は、あと2日しかない“冬”を楽しみます。向かうは琵琶湖、湖北の街・長浜市です。

 



伊吹山を見ながら米原JCTへ


長浜城(内部は歴史博物館)


歴史博物館に展示されている長浜城の築城の様子


北国街道

 

     長浜市の地図はこちら>



名神高速天王山トンネルを抜け、京都府大山崎町に入りました。
天王山は、織田信長を倒した明智光秀が、羽柴秀吉に
敗れた「天王山の戦い」の地。関西の道は、歴史を 感じながら
走れるのが魅力です。この天王山を越えると見えるのが、
建設中の大山崎ジャンクション。いよいよ今年、名神高速と
京滋バイパスがここでつながり、滋賀県へのルートが
二つになります。名古屋方面へ行くのに、京都南や
京都東インター付近を通らなくてもよくなります。

近江富士、比良山系、伊吹山を見ながら、米原ジャンクション、
そして北陸自動車道に入りました。天気が良く、
凍結防止剤もまかれていて、雪の心配はなさそうです。


秀吉の出世城へ

長浜駅の西側にある長浜城に来ました。
お城全体が博物館になっているようです。
長浜城歴史博物館学芸員の太田浩司さんにお伺いしました。
        
 「2階と3階が展示室になっていて、湖北地方の古代から
 現代までの歴史を見ることが出来ます。
 長浜は、秀吉が最初に一国一城の主になった所ですので、
 秀吉の関係資料が多く展示されています。秀吉の画像、
 長浜城主時代の文書、賤ヶ岳(しずがたけ)合戦の屏風などです。
 秀吉やおね、浅井長政の画像から復元した声を聞ける装置もあります」

天守閣の中は近代的な建物です。
 「長浜城は、元和元年(1615年)になくなりましたが、
 昭和58年、市民の要望で再建されました。原形が分からないので、
 再興と言うべきかもしれません。長浜の街は、秀吉が来るまで
 今浜と呼ばれ、寒村だったようです。湖上交通で都市や領国を
 繁栄させようとして、秀吉はここに城下町を造ったと考えられます」

長浜の市街地で、「北国街道」という看板を見かけました。
 「北国街道は、彦根市の北の鳥居本付近で中山道から分かれて
 北に伸び、長浜、木之本を通り、今の滋賀県と福井県の県境を
 越えて、金沢まで続く街道です。秀吉の時代には、
 まだ長浜の街の中は通っていなかったと思いますが、
 後の時代、長浜と共に北国街道も栄え、長浜も城下町時代とは
 街の構造が変わっていきました」

2階の展示室に来ました。再現された秀吉の声が聞けます。
 <おみゃーたち年寄りども、長浜町屋敷の年貢米(みゃあ)
  あわせて三百石を、永代免除するでよ。
  末代まで“商(あきにゃ)あ”に精を出してちょーよ>
        


「市立長浜城歴史博物館」
■開館時間/9:00〜17:00(入館は16:30まで)
■休館日/12月27日〜1月2日、展示替え等による臨時休館日
■入館料/大人400 円、小中学生100 円
■TEL /0749-63-4611

 *3月10日まで特別展「湖北の王たち」開催


 <次のページに行く>