大型連休がスタート。海外旅行、帰省、自宅で完全休養と、皆さんいろいろ。 でも、わたしは仕事です。
そこで、今日は、直前までバタバタして旅行の計画が立てられなかったという人の味方になります。
手軽なドライブコース、絶好の観光ポイントをご紹介しましょう。
さっそく、出発!ラジオ大阪を出て、阪神高速から西名阪自動車道へ乗ります。
快適な車の流れ、3車線の西名阪は気持ちいい。
向かうのは葛城山です。“一目百万本”と言われるツツジの大群生が有名なあの山。
山頂へのロープウェイがある、奈良県御所市を目指してドライブします。

 

 国道165号

 道の駅「ふたかみパーク當麻」

 

 地元の新鮮な農産物がズラリ

 けはや御膳

 

相撲の始祖「當麻蹶速」にあやかって

      葛城山の地図はこちら

西名阪自動車道の柏原インターを降りて、新緑鮮やかな国道165号に。
穴虫という交差点で165号が2つに分岐。左が昔からの165号、
右が165号バイパスですが、バイパスに入ってしばらく走ると、
そこは當麻町。
「白鳳文化」発祥の地ともいわれています。
まずは、ここにある道の駅「ふたかみパーク當麻」に立ち寄りました。
二上山の麓にぽつんとあって、まるで「白鳳文化の里」という感じ。
駅の中には野菜が並んでいて、奥にレストランもあります。
駅長の庄田三代子さんにお話を伺いました。

    

「ふたかみパーク」の「ふたかみ」ってなんですか。
 「今の二上山(にじょうざん)を万葉の時代は
 『ふたかみやま』と呼んだので、その地名を取って
 『ふたかみパーク』としました。ふたかみやまは、
 大津皇子が埋葬された悲しい思い出もある所で、
 頂上にはお墓もあり、訪れる方がたくさんいます。
 ここは、晴れた日なら、大和三山の畝傍、耳成、香久山が
 くっきり見えて、本当にいい所です。
 道の駅には、平成7年4月1日、この建物のオープンと同時に認定されました」

新鮮な野菜や花がたくさん並んでいますね。
 「農家の方が、毎朝持ってきてくれて、並べて、
 値段をつけて帰ります。朝摘んでくるから、新鮮さが売り物です。
 いま一番よく売れているのがタケノコ。旬ですものね。
 旬のお野菜をどっさり並べたいんですよ。
 加工品で一番の名物は、『けはや餅』という
 小麦と餅米を半々に混ぜたものをきな粉でいただく、
 昔からあるお小麦餅です」

まさに地元の味ですね。体験も出来るとか。
 「餅つきは、臼と杵で小麦餅をついて、丸めて食べていただけます。
 季節によっては芋掘り体験もできて、お芋を掘ってから、
 お餅つきをされる方もいます。2〜3時間のコースですが、
 お味噌造りの体験もあります。また、変わったものでは、
 野菜を乾燥して粉末にする機械の『ドラムドライヤー』を
 使っていただけます。生野菜は3日で悪くなりますが、
 粉末なら1年間は保存出来ます。お味噌汁に入れたり、
 ふりかけにしたり。純粋な野菜ですから健康食品にもなりますよ。
 今なら、うこんがいいですね」

奥にあるレストランも気になりますね。
 「レストランは、『郷土食 當麻の家』。
 郷土食を今風にアレンジした『けはや御膳』が、いま一番売れてます」
「けはや」ってなんですか。
 「相撲の始祖『當麻蹶速(たいまのけはや)』の『けはや』です。
 ここのイメージを決めるとき、力強い『けはや』の名を借りることにしました。
 『けはや御膳』『けはや餅』『けはや味噌』など。
 『けはや』ブランドづくりです。女性ばかりで運営しているんですが、
 當麻蹶速の力強さに負けないように頑張っています」

「郷土食 當麻の家」の窓際の席に陣取っていたら、
来ました人気メニューの「けはや御膳」。
郷土食を現代風にアレンジしたこの御膳、7品も乗っていて、
地の野菜もふんだん。月替わりメニューなので、
リピーターが多いのもうなずけます。それでは、
これでパワーを充填して葛城山へ向かいます。いただきます!

「道の駅 ふたかみパーク當麻」
■路線名/国道165号 奈良県當麻町
■開設時間/9:00〜17:00
 ※トイレ・駐車場・公衆電話は24時間
■休館日/12/31〜1/3
■駐車場/72台(大型車5台、普通車67台)
■問い合せ/0745-48-7000

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