
<竹内峠の地図はこちら>
“心”の品、売っています
国道166 号に出て、奈良県明日香村の「遠つ飛鳥」へ。
今年は高松塚古墳壁画発掘30周年で、再び視線が集まっ
ているようです。走っている国道166 号は、昔の竹内街道。
並行して、昔の細い竹内街道も残っているそうです。
道の駅「近つ飛鳥の里太子」を見つけました。
中には、物販、休憩所、喫茶コーナーがあります。
道の駅運営協議会会長・吉田儀雄さんに伺いました。

「太子町は、昔から軍手・軍足の街です。
物販のお勧めは、なんといっても軍手・軍足です。
野菜や果物は、太子町産ばかりで、安心して買ってもらう、
食べてもらうのをモットーに、『わいわい野菜』と
名付けています。顔が見えるよう、商品に生産者番号を
入れています。物じゃなく心を売る時代ですから。
土日・祝日には朝市を開催していて、わいわいがやがや
コミュニケーションの場として、非常に喜んでいただい
ています」
道の駅「近つ飛鳥の里太子」
■アクセス/国道166号
■開設時間/9:00〜17:00
*トイレ・駐車場・公衆電話は24時間
■TEL/0721-98-2786
国道166 号の竹内峠に来ました。右手10mほどの高い所に、
元の細い竹内街道が並行しています。竹内峠は難所で、
少しでも低くと明治時代に10m掘り下げ、今の166 号部分を
造ったとか。さあ、奈良盆地が見えてきました。
国道24号で大和高田市に。渋滞中です。
大和高田市を通過するだけの車も、みんなここを通るために
渋滞するのでしょうね。でも、建設中の南阪奈道路が出来れば
解決です。自動車専用道路の南阪奈道路は、西が大阪府美原町で
阪和自動車道と、東が大和高田バイパスとつながり、市の南部を
通れるため、市街地を抜ける必要がなくなります。
壁画発掘30周年
国道169 号を走って、明日香村へ到着。緩やかな丘陵、
のんびりした雰囲気、古代の里です。高松塚古墳一帯は、
公園として整備されていますが、古墳そのものは、
発掘調査後に内部を封印。空調して保存されていて内部が
見られないため、それを再現した「高松塚壁画館」へと来ました。
左右に壁画の復元模写図があって、一番奥に石室の模型があります。
学芸員の篁園勝男さんに伺いました。
「原寸大で復元しています。奥行き265.5 センチ、
高さ113.4 センチ、幅100 センチで、中では人間は立てません」
キトラ古墳での壁画発見で、高松塚古墳がまた新たな研究
材料として扱われていることでしょう。
「30年前は世紀の大発見でした。古墳内部に、完全な
壁画として漆喰を塗り描かれていたものの発見は初めて
でしたから。人物画や四神図が、中国や朝鮮半島の壁画と
比較研究されました。その20年後に兄弟古墳のキトラ古墳
が発見され、四神図もはっきり分かり、高松塚で分からな
かった南壁の朱雀が完全に残っています。違いは、高松塚
には人物と四神が描かれているものの、キトラには四神が
あって人物がなく、獣面人身像の十二支が描かれている点
です。石室の構造は、キトラの方がちょっと古いタイプで、
天井部分がえぐり取られています」
葬られていたのは誰なんでしょうか。
高松塚も、キトラとの比較で謎が解明されていくはずです。
「高松塚壁画館」
■入館料/大人250 円、高校・大学生130 円、小中学生70円
■開館時間/9:00〜17:00 *入館は16:30まで
■休館日/年末年始のみ
■TEL /0744-54-3340
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