国道372号「デカンショ街道」


陶勝窯の登り窯


黒豆の枝豆がゆであがって


うーん、絶品!

 

  
     <篠山市の地図はこちら>


日本六古窯のひとつ「丹波焼」の里

国道372 号「デカンショ街道」を走って、今田町へ。
「ようこそ立杭焼のまち今田町へ」の字がありました。
「陶器まつり」のノボリも出現。そう、今田町は、 有名な
丹波焼(立杭焼)の産地です。たくさんの窯元が見えてきました。

上立杭にある窯元「陶勝窯」の市野勝磯さんと、
今田観光協会の杉尾吉弘さんに伺いました。
市野さんは、まだ29歳です。
     
 「土を触り始めて5年になります。小さい頃から父親の
 仕事を 見て育ち、遊びも粘土遊び。東京で3年程勉強して、
 戻って来ました。僕で7代目です」
丹波焼は「日本六古窯」のひとつです。
 「信楽焼、備前焼、瀬戸焼、常滑焼、越前焼、そして丹波焼です。
 始まりは800年ぐらい前の平安時代末期から鎌倉時代初め。
 桃山時代までは穴窯という原始的な窯で焼かれていましたが、
 江戸時代に朝鮮式の登り窯が取り入れられました」
斜面沿いにはっている煙突のようなのが、登り窯のようです。
 「長くて天井が低いので、『ヘビ窯』とも呼ばれています。
 昔は、50mから70mの長い窯で焼いていました。丹波焼きは、
 ろくろが左回りであることが特徴です。備前焼や信楽焼は
 右回りです。それから、土に鉄分が多く、焼き上がると茶色っ
 ぽい素朴な味わいが出ます。登り窯の温度が1300℃まで
 上がるため、薪の灰がうまく溶けて灰かぶりになり、いい色が
 着きます。素朴で飾り気がないのが魅力です」

杉尾さんに、窯元の数について伺いました。
      
 「窯元は63あります。また、『陶の郷(すえのさと)』という、
 市の所有で焼物の組合が運営管理している公共の施設もあって、
 焼物の展示即売や人気の陶芸教室などが行われています」
毎年、10月の第3土曜日曜には、「陶器まつり」が開かれて
いるようです。
 「会場は大きく分けて三つ。『陶の郷』は『催し会場』で、
 いろんな作品を見てもらう所。『窯元巡り会場』では、
 散策しながら個性のある焼き物を楽しみ、掘り出し物を見つ
 けたら値引き交渉して買う。そして、篠山市役所今田支所の
 『陶器市会場』はバーゲンセールで、普通より2割ぐらい
 安く買え、値引き交渉もできます。多くの窯元が参加する
 ので、気に入った物が買えます」


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兵庫県篠山市。国道372 号「デカンショ街道」を走り、秋の味覚・黒豆の枝豆や丹波焼を堪能しました。
大阪から1時間半で、別世界に来ることが出来ます。出会った方々も親切な方ばかり。
丹波篠山って、人間の魅力が溢れているんだと思いました。