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水が導いた、水害対策技術と名酒。 |
福井を守ったのは、戦艦のエンジン? <江端川の地図はこちら> | |
合流地点から東へ1kmほど、福井市治水記念館に来ました。ここで目に付くのは大きなエンジン。まるで機関車のような雰囲気です。館長で、NPO法人ドラゴンリバー交流会メンバーの平井博政さんにお話を伺いました。 ![]() |
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排水機場って何をするところなのでしょう。 「江端川は日野川に流れ込んでいますが、大雨が降ると日野川の水位が4mにまで上がります。そうなると、江端川の水が流れ込まないどころか、日野川の水が逆流してきます。だから水門を閉め、江端川と日野川を遮断します。ところが、今度は江端川の水がどんどんたまっていき、放っておくと洪水になりますから、水を水位の高い日野川に上げて捨てます。それをするのが排水機です。4基で毎秒ドラム缶111本分を流せます。ただ、昭和12年の排水機は、排水できる高さが2m14cmまででした。しかし、平成3年に700馬力の新エンジンが入り、4m70cmまで上げられるようになりました」 |
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「昭和10年ごろに国土地理院が出した地図を見ると、私たちのいるここが『種池(たないけ)』、隣が、池底を意味する渕の付く『渕町(ふちまち)』、少し行くと『大島』、南には『江守』があります。江は川のことです。他にも、『浅水(あそうず)』や『大土呂(おおどろ)』など、水に沈んだり、泥だらけになったりする土地であったことが分かります。周囲の家を見ると、以前の家は土地を1mぐらいの高さにして建てていますが、平成3年以降は普通に地面に建てています。家を見ても歴史が分かりますよ」 |
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「1階には、足羽川が天井川になっている様子がよく分かる『空から見た足羽川』のパネル、福井の水害写真、先ほどのエンジン、平成16年に起きた福井豪雨の映像が見られる装置などがあります。2階には、昔の日本人がどうやって水を上げたかという説明と5種類のポンプで実際に遊べるコーナー、足羽川にいる鳥や魚の映像などが楽しめるコーナーがあります。排水機場の見学も可能です」 |
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福井市治水記念館 ■開館時間/9:00〜17:00 (入館は16:30 まで) ■休館日/月曜日(祝日の場合は翌日)、 年末年始 ■TEL /0776-33-0278 |
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