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パラマウントチャレンジカヌー全国大会が由良川で開催。
近畿の一級河川で水質が2番目によく、豊かな自然と縄文時代以降の遺跡に囲まれた由良川。この由良川でのカヌーが盛んな京都府和知町は、1988年に京都国体のカヌー競技が行われました。会場跡にはカヌーコースが整備され、カヌー艇庫が造られました。今年9月、ここで障害のある方たちが参加するカヌーの全国大会が行われます。


   自然を相手にした平等のスポーツ。     <由良川の地図はこちら>
 

由良川

 カヌー艇庫の前に来ました。長く続いた雨のせいか、水量が多くなっています。まずは、「パラマウントチャレンジカヌー京都実行委員会」実行委員長の江村裕之さんにお話を伺いました。
「パラマウントチャレンジカヌーというのは、最高の(=パラマウント)自己実現に向けてチャレンジして欲しいということを意味します。カヌーを通して、人生を楽しむこと、チャレンジすること、そんな考えで付けられた名前です」


過去の大会の様子
写真提供:パラマウントカヌー京都実行委員会
 今年9月に和知町で開催される大会について伺いました。
「毎年、全国大会が1カ所と各都道府県での大会が開催されています。今年はここ京都で、第15回パラマウントチャレンジカヌー全国大会と第17回パラマウントチャレンジカヌーin京都が同時開催されることになりました。カヌーというと競技会などを思い浮かべる方も多いのですが、交流を目的に一日自然と楽しむという形でしています。9月17日に交流を深めるためツーリングで川を下り、18日には流れのないところで初心者講習会や運動会を開きます。運動会はパン食い競争やカヌーに乗っての綱引きなどです。2日間で、のべ150名ぐらいが参加しますが、障害のある方は40〜50名ぐらい、それ以外は陸上や水上でのボランティアスタッフです。このカヌー艇庫前は初心者講習会と運動会の会場、ツーリングは少し下流の『自然双生公園』から3kmほど下っていくことになります。3カ所ほどちょっと流れの速い部分があって、スリルも味わえます」

 

過去の大会の様子
写真提供:パラマウントカヌー京都実行委員会

 パラマウントチャレンジカヌーはいつごろから始まったのでしょうか。
「1991年5月に、日本で初めての障害者カヌー教室が奈良の吉野川で行われました。その時に京都からも車椅子利用者が2人参加して、その翌年から京都でも大会をするようになりました。他のスポーツの場合、障害の程度に応じてルール変更して行っていますけど、カヌーは自然が相手なので障害に関係なくやらなければいけません。レスキューなどスタッフの体制を整え、障害の重い方も参加できるように工夫しながら行っています」

 最後に、由良川の魅力をお伺いしました。
「カヌーを始める前は、丹後の方へ海水浴に行く時にいつも通る川を、横からで眺めている程度やったんですけど、カヌーを始めてからは川の水面から見上げる奇麗な風景を楽しんでいます。河原からだと周りの建築物が見えますが、カヌーからだと緑一色の風景ですごく優雅になります。川の流れのないところでポカーンとカヌーに乗ってますと、日ごろの仕事の時とは違う楽しさっていうのが味わえるのが一番です」