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いろいろな形で向き合う、但馬の人々。
兵庫県豊岡市城崎町。河口に近いこの辺りの円山川は、まるで湖のように広大で豊か。流れはほとんどないように感じられ、奇麗な水がゆったりと光り輝いています。今年4月、城崎、竹野、日高、出石、但東の各町と合併した新しい豊岡市は、但馬を代表する一大観光都市になりました。今回は、円山川をしっかり見つめ、但馬の魅力を追求している皆さんの活動をご紹介します。


   黄色い花とともに清掃活動。         <円山川の地図はこちら>
 

円山川

 小島(おしま)岸壁から、城崎温泉の対岸の楽々(ささ)浦湾を一周する屋形船に乗ると、ほっと涼しい気分に。自然学校の小学生が一生懸命にボートをこいでいる姿が見えます。船上で円山川「菜の花の会」の岡本昭治さんにお話を伺いました。どんなことをしている団体なのでしょう。
「大それたことはしてなくて、円山川のごみの清掃活動を年に1〜2回してる団体です。平成10年秋の台風10号によるごみが、円山川のあちこちに引っかかって、なんとか取らなあかんのかなという話をするなかで、平成11年4月に第一回の清掃活動を開始しました」

清掃活動の様子
写真提供:円山川「菜の花の会」・岡本昭治さん
 どんなごみが出るのでしょう。
「一番多いのが発泡スチロールですね。それと、買い物袋やお菓子の袋、農業用の資材。ジュースの缶やビール瓶、なかにはタイヤや自転車、ガスのボンベもありまして、恐る恐る持って帰った記憶があります。釣り人の多いところは、釣り糸や針といったものがたくさん落ちています。清掃は草が大きくならない4月を中心に行っていて、ちょうど円山川に菜の花ならぬセイヨウカラシナの花が咲く時期なので、円山川『菜の花の会』と名付けました。参加者の皆さんは、まず、ごみの多さにびっくりされますね。そのあと、自分たちでごみを取った後の奇麗さを感じておられるんじゃないかなと思います」

 

屋形船から双眼鏡で自然観察
 楽々浦湾でカモを見つけました。岡本さんによれば、魚も飛ぶかもしれないとのことです。最後に、母なる円山川がどうあればいいかをお伺いしました。
「まず洪水がないことが一番いいことだと思います。地域の住民にとっては大切なことです。その上でごみが出ないこと。そして、観光客の方がこういう屋形船に乗っても、奇麗に観光できるということが一番いいかなと思っています。清掃活動で、土曜日か日曜日を年に1日か2日つぶせばいいのかなと思っております」 



   「円山川下り屋形舟」
 ■営業時間/10:00〜15:00
 ■料金/大人1020円 3才〜中学生510円
 ■定休日/なし
 ■TEL /0796-28-2113