野洲川の水防演習会場の地図はこちら
住の生命・財産を守る。それが第一の役目。
今回の水防演習の指揮官を務めた、
地元野洲町の消防団長・山崎忠司さんに話を伺ってみた。
「地域住民のみなさんの生命や財産を守る。火災も水害も同じですが、
それが我々の第一の役目だと感じています。反省会をやるんですが、
そのとき活発な議論が出ることを期待しています。
演習を住民のみなさんに見てもらうことで、
安心していただけたのではないかと思っています」
かつては亡くなる方が出るほど水害もあったとか。
「入団してから3回くらいありました。
うち2回は亡 くなった方が出たぐらい。
自衛隊の方が亡くなっています。
2回目は、もう少し下流で決壊し、そのときは一般住民の方でした」
水害の経験、そして消防団での20年以上のキャリア。
水防訓練は思いひとしおといったところだろう。
「梅雨に入りますけれども、
この雨期の時期には大変頭を痛めるところです」
きょうの訓練、必ずプラスになる効果があるはずだ。
防災のネットワークを県内に広げていきたい。
続いて、演習に参加した、
草津市災害ボランティアネットワーク事務局長の
駒井孝次さんに伺った。
「草津市災害ボランティアネットワークとしては、
今日、初めて防災訓練に参加しました。阪神淡路大震災の時、
草津に起こらない保証はないと、5年前に結成され、
現在会員は530人。災害が起きたとき住民自身がどう対応するのか、
よそで起きたときどんな支援をしていくのかを含めて活動しています。
地域活動にも参加していきたいと、本日の催しに参加しました」
530人。大きなグループだ。
「阪神淡路大震災の対応に学びつつ、どういう支援が出来るのか、
こういうことが出来ればと考えながら活動しています。
今日は12名が炊き出しに、10名が土嚢づくりに参加しました。
土嚢の積み方などの指導を受けて、草津でも対応しなければと。
草津市が行う防災訓練では、ここでの体験を活かした参加も、
ひとつであると考えています。このあたりは、天井川で
人家よりも上に川が流れているため防災意識は高い。
NPOやボランティア団体でどこまで出来るのかを見きわめ、
県内に広げていきたいと思います。 昨年4月には、
彦根で災害ボランティアネットワークを立ち上げました。
今後も、様々なところで県内ブランチの結成を
呼びかけていきたいですね」
地元に持ち帰って活かす。そして広げていくということだ。
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きょうは、水防月間にちなみ、5月11日に行われた
滋賀県野洲町野洲川での水防演習の会場からリポートをお届けした。
災害の心構えは大丈夫だろうか。あらためて気持ちが引き締まる思いがした。
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