<加古川の地図はこちら>

地域ぐるみでつくっていく。

会場のそばに加古川市立漕艇センターがある。
今回の企画運営委員長の大辻利紀(加古川青年会議所所属)さんに
話を伺った。 まずは、そのにぎわいのすごさから。
 「開催2日間で延べ400のチームが参加します。
 
日本一と言っていいほどの規模です。 1チーム5人ぐらいなので、
 約2千人。見物客を入れると、 その2倍から2・5倍の方が
 来ている計算になります」
大会日程はどうなっているのだろう。
 「毎年、加古川まつりと同じ8月第1週の土日に開催です。
 準備は2日前からで、朝早く来て、掃除をし、テントを張り、
 バーベキューをされる方の場所取りができるように準備をし、
 さらに、 一番大事なナックルフォア(ボート)の総点検などをします」
どういう人たちによって、この大会は運営されているのだろう。
 「大会目的である『市民中心の運営』で
進めようと、
 ボランティアや近くの住民、加古川近辺の方々、さらには、
 レガッタを愛する方々も呼んで参画してもらっています。
 若い者が率先垂範して行動し、その補佐的な指導を、
 今まで携わった方々に指導していただいています。
 学生ボランティアもいますが、一人でも多くの中高生に
 参加してもらおうと取り組んでいます。というのも、
 今年から学校が土日休みになった機会をいかし、自然と触れ合い、
 この街や加古川の良さを味わってもらうためです。
 放送係やアユのつかみ取りのスタッフの補助、
 アユ焼きなどをしてもらっています」
それはいい経験になりそうだ。競技やコースについても伺った。
 「競技は、オープン、エンジョイ、シニア、女子オープなどの
 各クラスがあって、エンジョイクラスは一般の方でも参加出来ます。
 上を狙うならオープン。エントリー資格は、基本的には
 地域がベースですが、本当に好きな方々には、どこからでも
 参画していただる形になっています。学生時代に全国優勝した方が、
 好きなメンバーを集めて同窓会のように参加しているのを見ると、
 本当に嬉しく思います。コースは300m。300m取れる川は
 全国でもなかなかないので、うらやましがられています。
 加古川市民レガッタは、日本一の市民レガッタだと自負しています」
来年は、いよいよ第10回という節目の大会だ。
 「例えばの話ですが、全国クラスと地元の学生・社会人クラスの
 競技をするとか、 ちょっと違ったイベントをしながら、
 市民が親しめるレガッタを、 5年後、10年後にどうつくっていくか、
 もう一度考える大会になります」

イベントも盛りだくさん。

イベントも行われている。プールにアユが放たれ、
つかみ取りをやっている。 明石から来たお父さん、
両手にアユをつかんでいる。 アユに夢中で、
レースはあまり見てないとか。 子供たちも一生懸命だ。
いい匂いが漂ってくる。高校生ボランティアが、
取れたアユを炭で焼いている。
「僕は加古川西高ですが、加古川北高もいます。
ボランティアは去年もしましたが、アユを焼くのは初めてです。
暑くて大変ですけど、皆さんにおいしく
召し上がっていただいて、嬉しいです」

フィットネスの機械のようなものが並んでいるが、なんだろう。
 「エルゴマシーンというレガッタの練習用マシーン。
 テレビゲームみたいな形で1対1の対戦ができ、
 漕ぐと画面上でボートが進んでタイムが出ます」
スタッフの方と疑似レースを体験することに。 足を入れる。
ハンドルを引くと同時に座席を下げて、オールを漕ぐ形になる。
 「5、4、3、2、1、GO!」
スタッフの合図とともに漕ぐ。これは重い。まだ半分も
いってない。手首や肩、足に力が入る。
残念ながら負けてしまった。


加古川市民レガッタは、本当に楽しい川遊びだった。
「動悸・息切れチーム」「平日スッピン娘」など、
ユニークなチーム名も多い。参加者が心から楽しみ、
川を愛する思いが伝わってくる。来年は第10回目。
皆さんもエントリーしてみてはいかがだろう。


<前のページに戻る>

 


レースの後のバーベキューは最高


加古川市民レガッタ企画運営委員長 大辻利紀さん


会場ではイベントもいろいろ(写真はアユつかみ)


木村真弓もエルゴマシーンにチャレンジ


 2002 April All right reserved.