スマイル
(瀬戸洋祐、ウーイェイよしたか)

ストリーク
(山田大介、吉本峰之)

1月初旬、2組の漫才コンビが、大和川を上流と下流に分かれて楽しみました。上流(奈良県)担当のスマイルは、源流に近い桜井市の長谷寺付近をスタートし、地元で初瀬(はせ)川と呼ばれている大和川を大阪方面へ。一方、下流(大阪府)担当のストリークは、河口に近い堺市の大和川大橋から奈良方面へと上っていきました。

<PART 1>

上流から下へ、河口から上へ

 スマイルは、スタート地点から桜井市三輪地区へと移動しました。
瀬戸 ここは三輪明神さんと三輪そうめんが有名です。この初瀬川沿いにも、そうめんが干してあるでしょ。
吉高 いっぱいあるやんか。1本、2本、3本…
瀬戸 数えられるわけないでしょ。昔は初瀬川で水車を回し、小麦を粉にしていたらしいんです。
吉高 お腹がすいてきたわ。にゅうめん食べたい。ウーイエイ!探しましょう、にゅうめん屋さん。
瀬戸 あそこに和風の建物があります。行きましょ。


角田さんの説明を受けるスマイル

 でも、2人が見つけたのは金屋地区にある喜多美術館。角田方子(まさこ)さんが応対してくれました。
角田 こちらでは、印象派以後から現代までの作品を展示しています。有名な人では、ゴッホ、佐伯祐三、ユトリロ、ルノワール、ウォーホールなど…
吉高 僕、ウォーホールのシャツ好き!


高杉さんと土居川で

 素敵な美術館を見つけました。一方、ストリークは堺市民である山田さんの案内で、大和川を少し離れて、堺市堺区のザビエル公園に移動しました。
山田 この目の前の川を見てもらいたんですよ。この川に詳しい高杉晋さんにも来てもらっています。
高杉 これは内川・土居川で、中世に町を守るために造られた人工的な川です。大和川が約300年前に付け替えられ、土砂が流れ込んで一度埋まってしまい、また掘りました。大和川には少し迷惑をかけられたけど、付け替えで新しい土地が出来る利点もありました。
吉本 イベントの実行委員長をされているとか。
高杉 昭和40年代にはヘドロのどぶ川でした。そこで、みんなで川を奇麗にする「内川・土居川まつり」を始め、今年で10回目を迎えます。行政も水質改善をしてくれて、ボラやスズキなどの魚が帰ってきました。
山田 鈴木イチロー!

 


藤澤支配人と

 桜井市を出たスマイルは、支流の飛鳥川を明日香村まで上りました。2人が宿泊施設の祝戸(いわいど)荘で出会ったのは藤澤裕司支配人です。
瀬戸 国営飛鳥歴史公園の中にある祝戸荘にお邪魔しています。ここは、昔の家みたいな建物です。
吉高 昔のイーエーイ!風情がありますね。
瀬戸 こちらでおいしい物を頂きます。ぐつぐつという音が聞こえてきました。さあ、どうぞ。
吉高 いただきます。これは鶏肉ですね。鍋のだしのうま味が濃縮されて、もうウーメー!ですよ。
瀬戸 藤澤さん、このお鍋は、牛乳入りとか?
藤澤 飛鳥鍋と言い、1300年ぐらいの歴史がある料理です。昔は300を数えるお寺があった談山神社から、若い修行層がお腹をすかして飛鳥の里へ下りてきた時、飛鳥では牛を飼っていたため、牛乳と鶏肉を合わせて炊いたのが始まりという説があります。
吉高 他人丼じゃなくて、“他人鍋”みたいですね。


解説は谷口館長

 ストリークも大和川本流を離れ、支流の石川に沿って河内長野市まで上り、市立ふれあい考古館の谷口夫抄子館長を訪ねました。
谷口 こちらは市内から出できた遺物や遺跡を調べたりする施設です。市内には148カ所も遺跡があり、出てきたものを洗ったり、復元したりしています。また、来館者に5種類の体験メニューを用意しています。
山田 素振りとノックと…
吉本 落合記念館ちゃう。できへんよ。
谷口 勾玉作り、土笛作り、石包丁作り、泥めんこ作り、そして、火起こし体験です。
吉本 山田君、火起こし体験をちょっとやってみてください。横になった棒を上下するだけなんでね。
山田 こういう感じですか。
谷口 持ち上げないように。
吉本 何してんねん、お前。



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