子供から大人まで
大和川の今と未来を表現
〜大和川クリーンキャンペーン“あんな川、こんな川”〜
2007年3月3日16:30-17:30放送

<PART 2>

自分の庭のように親しい
大和川を長年写真に収めて

 続いて写真部門で受賞された方々です。今度は大人の方ばかりです。大阪府河内長野市にお住まいの橋本和子さんは、「およげるんだもん」というタイトルで、2006年度の大和川河川事務所長賞を受賞されました。写真では小さいお子さんが3人泳いでます。奇麗な水で、川底が見えていますね。
橋本 右から流れてきてるのが石川で、手前が天見(あまみ)川です。これはちょうどお盆の時です。川の水が奇麗だから泳げるよ、という意味も込めた写真です。
 2004年度にも大阪府知事賞を受賞されました。その作品「雪の日」は、川のそばの木が全部真っ白に、雪が積もった状態です。この場所はどちらですか?
橋本 先程の写真とほとんど同じです。撮影は家のベランダから。「およげるんだもん」はちょっと外へ出て。
 自然豊かないい所にお住まいですね。
橋本 26年住んで、目の前の石川を毎日というぐらい、ずっと見てきました。水の色や量、そしてごみも。クリーン作戦で皆さんがお掃除されると、自分の庭を掃除してもらってるようで、気の毒な感じになります。最近は、岸に立つと小魚がたくさん見えるので、水中箱メガネを使って写してみたいと思っています。

 大和川河川事務所長賞を受賞された桑田芳治さんは、港南造形高等学校の校長先生です。作品「大和川河口夕景写真撮影会」は、川岸で皆さんが写真撮影をしているところを撮ったという写真ですね。
桑田 本校が文部科学省の「みんなの専門高校プロジェクト」の平成17年・18年度の実施校になり、地域の方と一緒に何かしようというテーマで、この撮影会をしました。大和川は、日本でも数少ない西向きの河口に夕日が沈む川の一つ。「夕景が奇麗」という大和川の良いところをたくさん知ってもらい、みんなに河口へ来てもらったら、大和川も奇麗になるだろうと。また、夕景写真コンテストをして、最優秀作品をタイル化し、大和川の堤防に貼り付けるということも考えています。毎年、本校の生徒や地域の小中学生などの作品を貼り付けて世界一長い陶板画ストリートを作ろうと。
 今後、河口の辺りはどんな風になると思われますか?
桑田 一番望むのは河口らしい、満々と水をたたえた大和川。3〜4m程の深さがあれば水も奇麗になるし、ひょっとしたらアザラシのタマちゃんじゃなくて、「大和くん」が来るかもしれない。




 最後は、大阪府松原市在住の新里佳功さんです。2006年度に「炎(えん)の美」という写真で大和川クリーンキャンペーン審査委員長賞を受賞されました。河川敷に人がびっしりいますが、何の写真ですか?
新里 ふとん太鼓が出る川辺(かわなべ)八幡神社の秋祭りです。毎年、見物の方が増えて圧倒されます。
 私も取材で行きましたよ。タイトルの「炎」は、花火のことなんですね。新里さんは、2002年度にも、作品「大和川の夕陽」で当時の大和川工事事務所長賞を受賞されています。大和川の近くに住み、ずっとご覧になってきた大和川。何か思い出はありますか?
新里 暗い思い出ですが、20年程前、床上浸水に遭ってます。自然現象には勝てませんが、人災的なものもあるかと思います。あれだけのごみを川に捨てると、小さい橋桁なんかいっぺんに詰まってしまう。この写真は3〜4年程前、ごみばかりを撮影したもの。大雨の後、しばらくすると、こうしたごみの山になります。
 写真撮影以外で大和川へ行かれることは?
新里 河川敷にあるテニスコートやトラック、遊歩道を利用して、大いに楽しんでおります。

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「大和川の夕陽」
新里さん (2002年度)

「雪の日」
橋本さん(2004年度)
特別番組「人・ゆめ・未来 大和川スペシャル〜大和川クリーンキャンペーン"あんな川、こんな川"」を1時間にわたってお楽しみ頂きました。たくさんの方々の大和川への愛情を感じて頂けたんじゃないでしょうか。そんな素晴らしい大和川に、ぜひ皆さんも遊びに行ってみて下さい。


 
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