源流から河口まで
大和川をたどるぶらり旅
〜ニューイヤースペシャル・おもいっきり大和川〜
2007年1月6日16:30-17:30放送

<PART 2>

奈良盆地を抜け、大阪平野へ
河川敷での多くの出会い

 王寺町、三郷町を過ぎて、大阪府に入りました。大和川を境に南側が奈良県王寺町、北側が大阪の柏原市です。今、私は亀の瀬の地滑り地区の「お立ち台」と呼ばれる所に立っています。ここからの眺めは本当に素晴らしく、山の真下には大和川が流れています。でも、もしここで地滑りが起きると、大和川がせき止められ、最初は奈良、次に大阪と二度にわたり想像できないほどの洪水が起きてしまいます。そのために、ここでは地滑り対策工事が、地道に何年も続いているんですね。

 続いては、柏原市役所前の大和川の河川敷です。川には、色とりどりのカモがたくさん泳いでいます。芝生広場の所に、何やら人が10人ぐらい集まっています。
男性 防災用のデータを取る飛行機の実証実験をやろうと。飛行機の大きさは羽を広げて2m程です。

 なぜこの大和川の河川敷で?
男性 道路や電車、川の流れが映る広い場所を探していたところ、柏原市さんに許可を頂いたので。飛行機は、離陸直後は人間が操縦しますが、その後は自動で目的地まで飛んで行って、データを取って、元の位置へ戻ってくる。道がちゃんと通ってるかなど、危険な所へ人が行かなくてもチェックできるんです。

 河川敷を軽快に歩いている方がいらっしゃいます。
男性 この近くに会社がありまして。毎日お昼ご飯を食べたら1時間ぐらい、この河川敷を歩くんです。
 大和川の一番好きなポイントを教えて下さい。
男性 向こうにある堰堤の白くなっている所が、ナイアガラの滝じゃないけどね、とっても奇麗です。

 さて、土手を上がると「大和川付替三百年記念碑」、そして、付け替えを行った中甚兵衛さんの銅像が建っています。右手で大和川を指差しています。夢を語っている様子でしょうか。それとも完成した新大和川の様子を納得しながら眺めているのでしょうか。



      * * *

 大和川を随分と下って、堺市堺区、堺市浅香山浄水場のすぐ近く、去年7月に記念すべき「大和川水辺まつり」が開催された所を訪ね、いよいよ最終地点、河口近くまでやってきました。阪堺大橋のたもとです。

  ご夫婦でウォーキング中の方に声を掛けてみましょう。
女性 ほぼ毎日ここを歩いています。家から近く、水辺も見えるので。大和川は、汚いって言われますけど、案外奇麗なんですよね。ユリカモメも今日は暖かいのでたくさんいますしね。魚もよく跳ねてます。

 パンがあるので、一緒にユリカモメにやりましょう。
女性 そうですね。すごく寄って来ますよ。
 
 えいっ!あっ、たくさんの群れが寄ってきました。カレンダーになりそうなぐらい、奇麗な風景ですね。

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まだまだ紹介しきれない大和川。書道の拓本、ラジコン飛行機の操縦テストなど、私もびっくりな方法で河川敷を利用されている方たちと出会い、幅広く利用され、本当に愛され、親しまれている川だと感じました。今回私は、カメラでたくさんの写真を撮影しました。

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