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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知ってほしい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2008年3月8(土)放送
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藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)第23回

“かなう”、“見つかる”、“できる”から
つながる人と人のコミュニティ活動
〜淀川区と財団法人『淀川区コミュニティ協会』〜

今回は、大阪24区の一つ一つの区にスポットを当て、その区の魅力を紹介するシリーズ“藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)”第23弾、淀川区と財団法人『淀川区コミュニティ協会』をご紹介します。淀川区にはJRの在来線と新幹線、地下鉄が通る新大阪駅と阪急の十三駅という巨大ネットワークの二つの拠点と、庶民的な温かみのある町もあります。『淀川区コミュニティ協会』の藤本宗士(ふじもと むねお)さんにお話を伺い、まちの魅力をたっぷり紹介していただきます。

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●淀川区民センターを拠点に

『淀川区コミュニティ協会』が事務局をおく淀川区民センターは、1975(昭和50)年に建てられたものです。800人収容できるホールが併設されています。


●“まちは人 人は財(たから)”

淀川区のキャッチフレーズは“まちは人 人は財(たから)”。人と人とのつながりを大事にしたいという思いからつけました。現在、『ハウ・リーダー育成事業』と『コミュニティスタッフ育成事業』に力を入れています。


●“ハウ・リーダー”の活躍

“ハウ・リーダー”の“ハウ”というのは“ヘルス・アンド・ウエルフェア(Health And Welfare:健康と福祉)”のことで、“ハウ・リーダー”は文化やスポーツ、地域の福祉などの分野で、ボランティア活動を通じて地域社会に貢献してくれる人のことです。『ハウ・リーダー育成事業』では、一定の技術をもった“ハウ・リーダー”(人)が、その技術を活かして講師になり、『ハウ・リーダー教室』を開講。次の“ハウ・リーダー”を育てるとともに、その教室に参加する人たちのコミュニティづくりに務めています。また、地域の集会所へ“ハウ・リーダー”を紹介する小冊子を配布して、校区単位での活動をめざす『ハウ・ネット』も行っています。


●『コミュニティスタッフ育成事業』

現在は約30人のコミュニティスタッフが活動しています。パソコン、照明、音響、イベント(運営)、映像のスタッフなどです。楽しいアイデアや事業、企画をみんなで考えようと、定例会を月1回開催しています。定例会で企画が提案されて実現した事業の一つが市民劇団『淀川おもろしょ座』です。


●市民劇団『淀川おもろしょ座』

“世代を超えた新しいコミュニティづくりを発信しよう”という思いで、演劇に興味をもっている小学生から高齢者までの方を対象に一般公募で役者を募集し、2006年12月に市民劇団『淀川おもろしょ座』を発足しました。2007年1月から練習を始め、3月には『淀川区民文化のつどい』で念願の旗揚げ公演を開催。2日間の2回公演で、約350人の来場者を迎えて、大変好評でした。現在、メンバーは24人です。


●“かなう”、“見つかる”、“できる”

『淀川区コミュニティ協会』では、“かなう”、“見つかる”、“できる”をキーワードに、やってみたいこと、教えたいこと、伝えたいことが“かなう”、知りたいことやさがしたいものが“見つかる”、参画“できる”、友達が“できる”よう、実現に向けて頑張っていきたいと思います。


●『淀川おもろしょ座』の練習風景

“藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)”では、各区の魅力的なスポットを実際に案内していただきます。今回は、淀川区民センターのホールで行われていた『淀川おもろしょ座』の練習にお邪魔しました。


●淀川区の“ご当地”劇団

市民劇団『淀川おもろしょ座』で企画、脚本、演出を手掛けているコミュニティスタッフの久保勝利(くぼ かつとし)さんにお話を伺います。久保さんは以前、テレビや映画などを手掛けておられた方で、コミュニティスタッフの募集を見て、「淀川区出身の自分に何か地域に恩返しできることがないか」と応募されたそうです。

久保さん「『おもろしょ座』の1周年を記念して、何か新しいことをしようと考えました。『おもろしょ座』の路線は“笑いあり涙ありの浪花人情物語”です。今回は、「上と下の瞼を合わせたら、あわねぇ、昔のおっかさんの面影が浮かんでくるんや」という名セリフがある作家・長谷川伸(はせがわ しん)の名作『瞼の母』をベースにした作品で、前回のお芝居は「ああ 娘よ!」だったので、今回も「ああ」シリーズでいこうということで『ああ 母恋し!』というタイトルを付けさせてもらいました。お客さんには高齢の方が多いので、喜んでもらえるのではないかと考えています。淀川区が私たちの劇団の発祥の地であり、ホームグラウンドでもあるので、十三名物の十三焼きが出てくるなど、お客さんをくすぐるような“ご当地もの”を芝居の中に散りばめて楽しんでもらおうと思っています。お芝居そのものは現代風ですが、『瞼の母』での番場の忠太郎(ばんばのちゅうたろう)である主役は本当の股旅姿で登場させる他、役者はみな自前の着物を着ています。時代背景は無視していますが、みなさんに昔懐かしさや(私たちが小さいころにあった)芝居小屋の雰囲気を味わってもらえたらと思っています」



●型破りな演出も楽しんで!

『おもろしょ座』のメンバーには、過去に演劇を経験されている人もいますが、ほとんどが素人です。今回の『ああ 母恋し!』で主役を務めた田尾和也(たお かずや)さんにお話を伺いました。

田尾さん「主役ということで、正直、緊張しています。劇団はこの1年で成長したと思っています。舞台を作っていく課程でいろいろと苦労もありますが、いろいろな世代の方が参加していますので、今までつながりのなかった世代の人とつながって、すごく勉強になっています。最初の公演では、お客さんにウケルかどうか、不安でしたが、お客さんの反応が思った以上に良くて喜んでいます。また、おひねり風の紙をパンフレットに付けて、自由に投げてください、写真撮影もどうぞしてください、という型破りなこともやっていますので、お客さんも楽しんでくれています」




<お問い合わせ>
淀川区コミュニティ協会

TEL  06-6304-9120
http://www.osakacommunity.jp/yodogawa/



『淀川区コミュニティ協会』
藤本宗士さん



淀川区民センター


淀川区民センターのホール


久保勝利さん(右)と田尾さん(左)


『淀川おもろしょ座』の練習風景



● 取材を終えて、感じたこと

淀川区が魅力的であることは、地域社会に貢献する“ハウ・リーダー”やコミュニティスタッフの活動が盛んであることが証明しているように思います。
『おもろしょ座』の久保さんもその1人。自分が育った地域に恩返しをしたいという気持ちから、劇団が生まれました。1周年記念公演では、淀川区ならではの十三焼きや神津神社などもストーリーに盛り込まれていて、地域への想いがうかがえますね!



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