●現代美術を気楽に見てほしい!
団体名(“CAS”)の“スピリッツ”とは“お酒”のことで、「現代美術を気楽に見てほしい!」という気持ちを込めて名付けました。『せんばGENKIの会』(2007/4/28放送)をはじめ、さまざまな方のバックアップに助けられ、活動しています。
●いろいろなタイプの作品を
NPO法人『キャズ』のギャラリーでは、作家から一切お金をもらっていませんし、商業ベースのギャラリーのように、作品の売買もしていません。最近、現代美術の主流となっている作品には、個人で“買える”作品が少なくなってきています。空間そのものを使った作品や、音や光を使った作品など、いろいろなタイプの作品を見せていくことを意図しています。
●わいわいと美術の話ができる場所
キュレーターとは、美術に関する学術的な専門家で、ふつう美術館には、展覧会を企画して見せていくキュレーター(学芸員)がいます。NPO法人『キャズ』では、美術館以外の場所で、フリーで企画している人たちにお願いしています。見せる人(キュレーター)と作る人(作家)と見る人(一般人や美術が好きな人)が集まって、わいわいと美術の話ができるような場所を作りたいと思っています。
●オランダでの経験
「大阪ではアートの話をする機会が少ないのではないか」と感じたことがきっかけでした。1995年にオランダで、アーティストが作品を持たずに会場に行き、その場で作品を作って見せる『アーティスト・イン・レジデンス』という滞在型の展覧会に参加しました。宿泊先には子どもが少なくなっている幼稚園を半分貸してもらって、アーティストたちが滞在しました。ベッドもオランダ軍から借りた簡易ベッドでした。そのような展覧会は初めてで、新鮮な体験でしたし、その時に、見せる人、作る人、見る人の接する機会が多いことを知り、日本との違いを実感しました。それをきっかけに『キャズ』を作りました。
●これからの展覧会
2月25日(月)〜3月22日(土)、『藤木正則(ふじき まさのり)展』を、同志社大学文学部准教授・越前俊也(えちぜん としや)さんのキュレーションで開催します。藤木さんは1952年生まれ、北海道出身で、長く北海道で活動されていましたが、現在は倉敷にお住まいの作家です。『行為』をテーマに作品を作られていて、今回は新作ということですので、大変楽しみにしています。
<お問い合わせ> NPO法人『キャズ(CAS)』
TEL&FAX 06-6244-3833
http://cas.or.jp
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