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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知ってほしい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2007年11月10(土)放送
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藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)第15回

都会と下町が手を取り合って
心でつなぐ、人と人
〜浪速区と財団法人『浪速区コミュニティ協会』〜

今回は、大阪24区の一つ一つの区にスポットを当て、その区の魅力を紹介するシリーズ“藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)”第15弾、浪速区と財団法人『浪速区コミュニティ協会』をご紹介します。『浪速区コミュニティ協会』の下仲成典(しもなか しげのり)さんと『浪速区民文化祭実行委員会』実行委員長の松岡義博(まつおか よしひろ)さんにお話を伺い、まちの魅力をたっぷり紹介していただきます。

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●浪速区の見どころ

松岡「浪速区には、でんでんタウンやなんばパークス、なんばCITY、OCAT(オーキャット・大阪シティエアターミナル)の他、新世界の通天閣やジャンジャン横丁もあります。また、“靴の街”として知られる大国町、御蔵跡履物問屋街の日本橋、材木問屋街の幸町(さいわいちょう)など、大阪の街を支えた問屋街もあります。詳しい情報を知りたい方は、浪速区役所や浪速区民センターで『なにわ道知辺 浪速区ウォーキングマップ』を無料配布しています。両面カラーで、地図と名所案内を掲載しています」


●都会と下町が合体した区

松岡「浪速区は、都会から下町までのさまざまな町が合体した区と言えます。下町ならではの人間関係は昔のまま残り、地域の“助け合い意識”が強く、人情味のある楽しい地域です」


●『浪速区民文化祭2007〜生涯学習フェスティバル〜』

松岡「11月11日に『浪速区民文化祭2007〜生涯学習フェスティバル〜』を行います。浪速区は大阪24区の中で一番人口が少なく、少子高齢化が進んでいますので、昨年度から、子どもからお年寄りまでが楽しめるフェスティバルをめざして参加団体を増やしました。親子作品展、紙芝居、ロボット教室など子ども向けの催しの他、演芸の部では吹奏楽、詩吟、ダンス、コーラス、民踊など、展示の部では区内のサークルによる作品展示を行います。また、模擬店などもありますし、楽しさいっぱいの一日を過ごしていただけたら、と思っています」


●人情味のあたたかさ

下仲「コミュニティづくりの事業は、協会の職員だけではできません。地域の人や団体の方々は「地域を良くしよう!」という共通の思いをもって活動されています。私たち職員も懸命に事業に取り組み、熱意をもって一緒に進めていけば、労働力や知恵の提供などで必ず返していただくものがあります。日ごろからの地域のみなさんとの密接な関係の中で、人情味のあたたかさを感じます」


●『ナニワ区民まつり』

下仲「最も大きな事業は『ナニワ区民まつり』で、500人を越えるボランティアのみなさんと約1万3千人の参加があります。浪速区の人口が5万6千人ですので、これは大変な成果です。他に、『浪速区民文化祭』と共催している『生涯学習フェスティバル』、『こどもカーニバル』、『ふれあいスタンプラリー』なども開催しています。また、人形劇『ぐるーぷ ぬ!』(2005/9/10放送)のみなさんによる『おーい!人形劇だよ』も人気です」


●つながりを作る場所

下仲「『浪速区コミュニティ協会』では、『ナニワ区民まつり』などの模擬店でも使用している綿菓子やポップコーンの機材、ガスコンロ、大鍋や鉄板、おでんの鍋などを地域の盆踊りや納涼祭、こども祭りなどに貸し出しています。また、浪速区民センターの2階には団体活動支援室という小部屋があり、パソコンを4台設置して、書類作りなどに利用してもらっています。どんどん利用してもらい、団体同士のつながりを作る場にしたいと考えています」


●これからの取り組み

下仲「浪速区で活動しているさまざまな団体のホームページを立ち上げて、情報の共有化を進めていきたいと思っています。また、実現まで少し時間がかかるかもしれませんが、区民が“この指たかれ”的に集まって開催していくような“区民のやりたいことイベント”を開催していきたいと考えています」


●心でつなぐ、まちづくり

下仲「『人とひと 心でつなぐまちづくり』をキャッチフレーズにコミュニティ事業を行っています。不安なことの多い世の中ですが、自分たちの暮らしの場所=地域だけは、人と人を心でつないでいきたいものです。乾ききった心のよりどころとして、人間らしいまちづくりを進めていきたいと思っています」


●浪速区と言えば、ここ!

“藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)”では、各区の魅力的なスポットを実際に案内していただきます。今回は、「浪速区と言えばここ!」という2つのスポットを案内していただきました。


●ジャンジャン横丁

新世界の名物商店街・ジャンジャン横丁にやってきました。アーケード街になっていて、串カツの店をはじめ、居酒屋、囲碁・将棋の店などが立ち並んでいます。ジャンジャン横丁にあるタバコ屋の店主で、『南陽通商店街振興組合』理事長の大西幸次郎(おおにし こうじろう)さんにお話を伺いました。

大西「ジャンジャン横丁(正式名称は南陽通商店街)の“ジャンジャン”とは、実は三味線の音です。大正から昭和初期にかけて、通天閣ができた影響もあり、このあたりに人が集まってきました。その頃、この辺りには、三味線流しがたくさんいたそうです。最近は海外からの観光客も多く来られますので、『南陽通商店街振興組合』の若手の会で作成しているマップにも、日本語と英語の2種類があります。また、各店ごとに鉢で桜を育てて、いつか新世界を桜でいっぱいにしたいという計画もあります」


●なんばパークス

なんばパークスの5階に来ました。ここには、“せせらぎの杜”という場所があり、緑がいっぱいで、ホタルが育つ環境があります。『南海都市創造株式会社』の今村進(いまむら すすむ)さんにお話を伺いました。

今村「ここは、都会のオアシス“なんばの森”と呼ばれているなんばパークスの屋上公園です。1万1千平米の広さがあり、今年4月にグランドオープンしました。四季折々のさまざまな木々があり、昼食時に弁当を食べておられる方もたくさんいます。ショッピングエリアは約250あり、チャペルもあります。土・日には、8階でイベントも開催しています。また、来年1月14日には、浪速区の成人式を『パークスシネマ』で行う予定です。成人式に来られた方にチケットを配って、式典が終わったら好きな映画を自由に見ていただけることになっています」





<お問い合わせ>
浪速区コミュニティ協会
TEL 06-6568-2171
http://osakacommunity.jp/naniwa




『浪速区コミュニティ協会』
下仲成典さん




『浪速区民文化祭実行委員会』実行委員長
松岡義博さん



浪速区民センター


ジャンジャン横丁


大西幸次郎さんにお話を伺いました


なんばパークスの屋上公園


今村進さんと


“せせらぎの杜”


植木の世話をする
“ガーデンスタッフ”の女性




● 取材を終えて、感じたこと

実は「どこからどのあたりまでが浪速区?」と(元気な“ミナミの街”がある区だとは分かっているものの)、具体的にはピンときていませんでした。
でも、よく行くなんばパークスやジャンジャン横丁、それから我が松竹芸能の会社も(笑)浪速区にあります。
ベタベタの大阪弁が飛び交っており、都会でありながら、どこかホッとする下町の人情味あふれる浪速区。いつまでもそんな下町のままであってほしいと思います。




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