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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知ってほしい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2007年10月27(土)放送
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藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)第14回

新田と埋立地にできた新・旧の地域で
子どもたちのためのまちづくりを!
〜住之江区と財団法人
『住之江区コミュニティ協会』〜

今回は、大阪24区の一つ一つの区にスポットを当て、その区の魅力を紹介するシリーズ“藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)”第14弾、住之江区と財団法人『住之江区コミュニティ協会』をご紹介します。住之江区は、1974(昭和49)年、住吉区から分区して誕生した区です。『住之江区コミュニティ協会』事務局長の福中祐二(ふくなか ゆうじ)さんにお話を伺い、まちの魅力をたっぷり紹介していただきます。

★上のボタンを押して、放送を聴いてくださいね!


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●“すみのえ”の名前の由来

“すみのえ”という地名は大変古く、万葉集にも詠まれていますが、現在の住之江区と同じ“住之江”の他、“墨吉”、“清江”、“住吉”など、いろいろな字が使われていました。1974(昭和49)年、住吉区から分区した際に昔から使われてきた“住之江”がいいだろうということで、“住之江区”になったと聞いています。


●住之江区の歴史

昔、住之江区の付近は海や湿地でしたので、大半は新田開発と埋め立てによりできています。かつて住吉大社の前は砂浜で、潮干狩りが大変盛んだったと伝えられています。


●まちづくりのキャッチフレーズ

住之江区では、“住んでよかった住之江区・このまちにわたしたちのゆめさかせたい”をキャッチフレーズに、まちづくりの事業を行っています。


●『わたしたちの住之江区』

『わたしたちの住之江区』は、『住之江区コミュニティ協会』が発行している冊子です。3年毎に改訂し、コミュニティ協会設立30周年を迎えた今年、第10版が発行されました。区内の小学3〜4年生向けの副読本として、社会科の授業で使ってもらっています。子ども向けに、字も大きく写真などもありますので、大人が読んでも住之江区の歴史や文化などについて簡単に理解することができます。


●『人形劇フェスタinすみのえ』

人形劇団『クラルテ』と協働で、毎年7月末の週末2日間に渡って、『人形劇フェスタinすみのえ』を開催しています。会場は『住之江区コミュニティ協会』がある住之江会館と、その隣にある『クラルテ』のアトリエです。今年は、全国からプロ・アマを合わせ23団体が参加し、人形劇の公演を行いました。たくさんの子ども連れでにぎわい、大盛況でした。


●『こどもまつり』

毎年4月には、『こどもまつり』を開催しています。けん玉やこま回しなどの昔なつかしい遊びから、ストラックアウトなどの現在の遊びまで、“子どもの遊びコーナー”で盛りだくさんのブースを設ける他、焼きそばなど“模擬店コーナー”もあります。メインは、子ども会を中心に運営される千人規模のパレードで、それぞれの地区ごとに鼓笛隊やバトントワラーなど工夫を凝らしています。また、開会宣言も子どもたちが行います。以前、会場は住之江公園でしたが、埋立地にできた新しい地域で、新旧の町の人々が調和できるようにと、現在は南港中央公園で開催しています。


●『こどもたこあげ大会』

『たこづくり指導者講習会』を開催し、その受講者が区内それぞれの地域へ戻り、昔ながらの和紙と竹を使ったたこの作り方を子どもたちに教えています。毎年1月には、作ったたこを南港コスモスクエア海浜緑地へ持ってきてもらい、『こどもたこあげ大会』を開催しています。


●『こども劇場』

夏休みと冬休みの年2回、『こども劇場』を開催しています。当日は、子どもたちが人形劇や紙芝居などを見て楽しく過ごせる場所として住之江会館を開放しています。


●『住之江区ユースライブコンサート』

若者が参加するイベントとして、毎年9月、南港のATC樹氷の噴水前広場特設ステージで『住之江区ユースライブコンサート』を開催しています。夕暮れから夜にかけ、夕陽が沈む海をバックにしたステージで演奏を行いますので、シチュエーションが抜群です。一般公募で集まった区内のユニットが、今年は10組出演しました。


●『加賀屋緑地』ガイド


“藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)”では、各区の魅力的なスポットを実際に案内していただきます。今回は、区内の名所などを無料ガイドしておられる『住之江のまち案内ボランティアの会』代表の吉久英昭(よしひさ ひであき)さんに、『加賀屋緑地』を案内していただきました。


●『加賀屋新田会所』と『加賀屋緑地』


『加賀屋緑地』は、江戸時代にできた『加賀屋新田会所』の史跡です。一部に庭園があり、一般に開放された公園となっていて、現在は天王寺動物園が管轄しています。昔大和川は、現在の柏原市付近で大きく曲がり、北へ向かって流れ、淀川に合流していました。その川筋では洪水が多かったので、約300年前、奈良から真っ直ぐ大阪湾に流れるように付け替えられました。付け替えによって河口付近には浅瀬ができ、人々は、その浅瀬を埋め立て、新田を作りました。加賀屋甚兵衛(かがや じんべえ)が開発したので加賀屋新田と呼ばれ、その新田を管理するために建てられたのが新田会所です。


●『加賀屋緑地』の見所


建物は、約250年前、1754 (宝暦4)年に建てられました。改修はされていますが、屋敷には当時の貴重な材料が使われていて、匠の技巧が随所に見られます。敷地の西部は、築山林泉廻遊式(つきやまりんせんかいゆうしき)庭園になっていて美しく、常緑樹もたくさんありますので、いつでも楽しめます。午前10時から午後4時30分まで、無料で開放されています。休園日は月曜日です。


※『住之江のまち案内ボランティアの会』にガイドをお願いする場合は、10日前までに住之江区役所区民企画室(TEL 06-6682-9734)までお申し込みください。




<お問い合わせ>
住之江区コミュニティ協会
TEL 06-6683-2882
http://osakacommunity.jp/suminoe/




『住之江区コミュニティ協会』事務局長
福中祐二さん



住之江会館


『わたしたちの住之江区』


『加賀屋新田会所跡』の石碑




『住之江のまち案内ボランティアの会』代表
吉久英昭さん




書院の玄関


書院・内部の様子


高床式の茶室・鳳鳴亭(ほうめいてい)
から見た庭園


待屋・偶然亭(右手)と
四阿(あずまや)・明霞亭(奥)




● 取材を終えて、感じたこと

大通りから少し入った住宅街に、『加賀屋新田会所跡』は静かにありました。
財を惜しまず作り上げた屋敷と庭園からは、当時の豪商の生活へのこだわりがうかがえ、楽しめました。
無料で誰でも自由に見ることができますが、ガイドの方と一緒でないと入れないところも一部あります。『住之江のまち案内ボランティアの会』にガイドをお願いすると、要点を押さえて案内してもらえますよ。ぜひお申し込みを!




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