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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知ってほしい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2007年8月18(土)放送
放送を聴く
藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)第5回

下町情緒とグルメの香りに誘われて
区民の手による“いきいき元気!”な取り組み
〜生野区と財団法人
『生野区コミュニティ協会』〜

今回は、大阪24区の一つ一つの区にスポットを当て、その区の魅力を紹介するシリーズ“藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)”第5弾、生野区と財団法人『生野区コミュニティ協会』をご紹介します。生野区は、“グルメの町”として観光客にも人気で、下町情緒が色濃く残る人情味溢れる地域です。『生野区コミュニティ協会』事務局長で生野区民センター館長の栃本裕幸(とちもと ひろゆき)さんにお話を伺い、まちの魅力をたっぷり紹介していただきます。

★上のボタンを押して、放送を聴いてくださいね!


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●生野区民センターの特徴

『生野区コミュニティ協会』が活動拠点を置く生野区民センターは、生野区役所の向かいに位置しています。区民のみなさんや区内の地域振興会、社会福祉協議会などからの寄付により、昭和50年3月に設立されました。区民センターには、ホール、洋室、和室があり、防音室もありますので、楽器の演奏や“だんじり囃子”などの練習でもご利用いただけます。2階には喫茶室もあり、ランチを食べることもでき、好評です。


●国際色豊かな町

最近、御幸通(みゆきどおり)商店街を中心としたコリアタウンが、注目を集めています。商店街では、本場のキムチなど各国の食材を買えるお店が並び、活気に溢れています。また、御幸通商店街、鶴橋本通商店街、桃谷商店街という三つの商店街を三角形に捉え、その内側や周辺に位置する名所旧跡を含めた地域を“いくのトライアングルタウン”と名づけ、町の活性化を進めています。焼肉をはじめ、お好み焼き、タコヤキなど“コナモン”のお店も多くあり、どれも「安くておいしい!」と評判です。



●古い歴史の残る町

生野区は、人情味豊かな下町の風情を残した歴史ある町です。また、区民センターのすぐ東の生野区勝山北3丁目付近には御勝山(おかちやま)古墳があります。住吉区の帝塚山古墳と共に大阪市内に残る数少ない前方後円墳ですが、現在、前方部は道路(勝山通)と御勝山南公園に整備されていて、古墳自体は後円部を残すのみです。5世紀前半の古墳と言われています。


●“親切”、“丁寧”、“いきいき元気!生野”をモットーに

『生野区コミュニティ協会』は、“親切”、“丁寧”、“いきいき元気!生野”をモットーに活動しています。コミュニティ協会が行っている事業や各種講習会に参加していただければ、幅広い年齢の方ともふれあうことができ、交流の場が広がります。また、「こんな事業や教室をしているところはありませんか?」といった相談で窓口に来られたり、電話をかけてこられた方には、かならず解決の糸口を見つけていただけるように、職員一同努力しています。その他に、ホームページや『コミュニティだより』、『広報いくの』などを活用して、区民のみなさんに情報を発信しています。

●生野オリジナルの味噌づくり

『味噌づくり講習会』を、毎年12月と1月に開催しています。ボランティアの方と職員が講師となって、生野区オリジナルの味噌を作っています。昨年は22回開催して、幅広い世代の225名が参加されました。豆が炊きあがるまでの間、料理の話をして過ごすなど、和気あいあいとした講習会です。今年は、昨年作った味噌を、5月の『紫陽花(あじさい)まつり(区民文化のつどい)』で初めて販売して、とても好評でした。『味噌づくり講習会』や生野区の味噌の味を知らなかった人にも食べていただいたので、講習会の参加者も増えるのでは、と期待しているところです。生野区オリジナルの味噌は、国産で無添加の材料を使用していて、味はまろやかでおいしいと評判です。


●『紫陽花まつり』

毎年5月には『紫陽花まつり』(区民文化のつどい)を開催しています。ホールでは区民センターを中心に活動している区民のみなさんが、民謡やダンス、琴、尺八など、日頃の練習の成果を、紫陽花で飾られた舞台で発表しています。今年は、介護予防にもなる運動を取り入れた生野区オリジナルの“いくみん健康体操”も、保健福祉センターの保健師により初披露されました。ロビーでは、絵画、ちぎり絵、切り絵、編み物、造花アレンジメントなど区民手づくりの作品を展示した『区民作品展』、駐車場では模擬店も開催し、多くの人でにぎわいます。『紫陽花まつり』の最後には、大阪生野ライオンズクラブから寄贈された紫陽花を、来場者に抽選でプレゼントします。また以前にこの番組で紹介した『生野区コミュニティスタッフ』(2006/5/13放送)も舞台の照明や音響などで活躍しています。


●『生野まつり』

『生野まつり』は、今年で第34回を迎える生野区最大のイベントです。今年は10月21日(日)に開催します。特徴は、区内にあるだんじり、ふとん太鼓が、まつりの主会場である巽公園に勢揃いすることです。去年は13台が参加しました。会場へ次々と入場してくる姿は勇壮です。また、舞台と広場では、吹奏楽や鼓笛隊の演奏、民踊総おどりなどがあります。各ブースでは、生野警察署による白バイとパトカーの体験乗車、生野消防署によるミニ消防服を着ての写真撮影会の他、たくさんの団体による模擬店もあります。“自由広場”では、生野区で考案した“スリーアイズ”などニュースポーツをするコーナーやフリーマーケットコーナーが盛況です。“生野っ子広場”では、ちびっこ相撲大会、ミニSL乗車体験など、子どもが楽しめる催物もあります。


●区民パレード

区民パレードは『生野まつり』当日の朝9時30分頃、御勝山南公園を出発し、約1.2km離れた巽公園へ向け約1時間かけて行進します。マーチングバンドを先頭に、子どもたちによる鼓笛隊、少林寺拳法や『大阪どじょうすくい愛好会』(2006/8/26放送)のみなさん、ゲートボール連盟、NPO法人『国際友好促進会』(2006/7/8放送)など、昨年は31団体の参加がありました。


●これからの取り組み

生野区オリジナルの味噌づくりを、もっと地域に広め、第二・第三の世代を育てていきたいと思っています。また、区民センターの和室では、川柳や俳句、二胡などの講習会や、キャンプなど屋外の講習会も行いたいと考えています。


●生野区の史跡散歩

“藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)”では、各区の魅力的なスポットを実際に案内していただきます。今回は、生野区の古い歴史が残る二つのスポットを案内していただきました。


●御幸森(みゆきもり)天神宮

御幸通商店街(コリアタウン)の西のはずれにある御幸森天神宮へ来ました。仁徳天皇がたびたび訪れて、“御幸森”と呼ばれるようになったと聞いています。仁徳天皇が鷹狩の際に休憩をして座ったとされる石もあります。コリアタウンの喧騒とは対照的に、いつ来ても静かな場所です。


●『つるのはし跡公園』

『つるのはし跡公園』は、記録に残る日本最古の橋として名高い『猪甘津(いかいのつ)の橋』の古跡(こせき)とされている場所で、『つるのはし』は旧平野川に架けられていた橋で、鶴がたくさん飛来したしたことから名づけられたと伝えられています。また当時、少し北のあたりには小椅(おばし)の江があり、後の平野川である百済川(くだらがわ)が注いでいたと言われています。その河口付近は、人や物資を運ぶ船が盛んに出入する港として栄えて、『猪甘津』と呼ばれていました。『つるのはし跡公園』にある大きな石碑の裏には「しのぶれど人はそれぞと御津の浦に渡りそめにし猪甘津の橋」という小野小町の歌が記してあります。





<お問い合わせ>
生野区コミュニティ協会
TEL 06-6716-3020
http://www.osakacommunity.jp/ikuno



『生野区コミュニティ協会』事務局長
生野区民センター館長
栃本裕幸さん




生野区民センター



にぎやかな御幸通商店街(コリアタウン)



御勝山古墳



巨木が立つ御幸森天神宮の境内



『つるのはし跡公園』



小野小町の歌碑



● 取材を終えて、感じたこと

今回、町歩きのコーナーでは、歴史を中心にご紹介していただきましたが、やはり生野区といえばグルメの町!歩きながら、どこからともなくただよってくるおいしそうな香りに、何度誘惑されそうになったことでしょう(笑)
焼肉屋さんが多いのはもちろんのこと、都会では珍しくなった昔懐かしい駄菓子屋さんや、新しくできた大衆演劇の劇場もあり、「この町の住み心地の良さをいったん味わうと、もう出られない」とおっしゃる人もいたほどです。


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