●地域活動のシンボルとして
区民センターは、区民のみなさんに愛着をもって利用していただきたい、地域活動のシンボル的な場所です。いわば「私らの区民センター」だと思っていただいて、活動の拠点として利用してもらえたら嬉しいです。
●昔ながらの町並みと人情が残る町
キタ(梅田周辺)に隣接している割には、昔ながらの町並みと人情が残る町です。福島区の多くは第二次世界大戦時の空襲でもほとんど焼けなかったので、古い町がそのまま残りました。10年位前までは、戦前の長屋など老朽木造住宅が16%も残っていましたが、最近は高層マンションが増えて、ビルの谷間に長屋が残るという風情に変わってきています。
●“コミスタ”で気軽に参加して!
コミュニティスタッフ(略して“コミスタ”と呼んでいます)を募集して、いろいろな事業を行っています。募集にあたっては、通勤通学の駅に着目しました。福島区には、JRの環状線と東西線、阪神電車、地下鉄と複数の駅がありますので、それぞれの駅の駅長さんにお願いしてポスターを貼らせてもらいました。現在、65人程の“コミスタ”が集まっています。『パソコン教室』は、専門の講師の方を呼んで開催していましたが、今では“コミスタ”だけで運営できるようになりました。また、コミュニティ協会のホームページや区民まつりのポスターづくりにも参加していただいています。他にも、音響・照明やイベントのスタッフ、女性に人気の『味噌づくり講習』のスタッフも活躍しています。今このようなボランティア活動は大変重要視されており、もっと多くの方に気軽に参加してもらいたいので、「ひとまず登録だけして、都合の良い時だけでいいので参加してください」と呼び掛けています。また、これからは団塊の世代の方にもどんどん入っていただきたいと思っています。
●子どもたちに夢と希望を
「地域の次代を担う子どもたちに、夢と希望を与える事業を行おう」と着目したのがロボットです。『ロボカップ』の世界大会で連続優勝した『Team OSAKA』に参加している会社が福島区にあります。その社長さんに協力を求めたところ、「喜んで」と返事があり、昨年初めて『ロボット教室』を行いました。西野田工科高校の生徒や先生にも協力してもらい、牛乳パックを使ったロボット制作の他、最先端のロボットに触ったり、機器で操作するなどのデモンストレーションも行いました。今年の『ロボット教室』は8月22日、大阪市経済局との共催で開催の予定です。
●“だんじり囃子”と『わがまちの音楽祭』
区内には伝統文化の“だんじり囃子”がありますが、「“だんじり囃子”も音楽だ」と私は思っています。その“だんじり囃子”のみなさんに鉦(かね)と太鼓を区民ホールへ持ってきてもらって、区内の中学校のブラスバンドや区民合唱団など地域の団体とプロの音楽家の方とが共演する実験的な音楽祭『わがまちの音楽祭』を行っています。まず個別の団体による演奏があり、最後に出演者全員で一つの曲を演奏します。今年も10月6日に、クロード・チアリさんをお迎えして開催する予定です。
●区民のベーゼンドルファー
区民センターの完成時に、区民のみなさんからの寄付金で購入したベーゼンドルファーは、大阪市内でもごく限られた場所にしかない貴重なピアノです。その響きを聴いたり、ピアノに触れてもらおうと、発表会の開催や有料レンタルを行っています。興味のある方は福島区コミュニティ協会までお問い合わせください。
●今年の『福島区民まつり』
みなさんが楽しみにしている抽選会の方法を今年から改めて、会場に来られた方全員が抽選できるような仕組みにしました。また、世界陸上のPRのためダンスチームやチアリーダーのみなさんにも参加してもらいますので、楽しいお祭りになりそうです。区民のみなさんが一人でも多くご参加いただけるように願っています(放送日の11日、盛況のもと終了しました)。
●福島区の原点を訪ねて
“藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)”では、各区の魅力的なスポットを実際に案内していただきます。今回は、“福島区の原点”とも言える二つの場所を案内していただきました。
●石畳の路地裏
区内には石畳の路地裏がたくさんあって、心を和ませる佇まいを感じさせます。海老江で美容室を経営されている藤井靖子(ふじい やすこ)さんは、子どもの頃からこの石畳の路地裏で遊んでこられました。
藤井さん「昔はどの建物も同じような長屋でした。今は車が入れないようになっていますが、昔はそもそも車や自転車が少なかったので、この路地裏で缶蹴りをしたり“ケンケン”をしたりしました」
●福島区の花“ノダフジ”
福島区野田玉川にある『春日神社』は庄屋“藤家”があった場所で、福島区の花“ノダフジ”の発祥の地とされています。藤家18代目当主の藤三郎(ふじ さぶろう)さんにお話を伺いました。
藤さん「最近はあまり咲かなくなりましたが、かつてこの辺には水脈があり、自生のフジがたくさん咲いていたようです。江戸時代には約800坪ものフジが咲き誇り、フジの名所“藤屋敷”と呼ばれていました。日本のフジは、大きく分けて“ノダフジ”と“ヤマフジ”があります。“ノダフジ”のつるは右回りに伸びていきますが、“ヤマフジ”は逆に伸びていきます。すだれのように長く花房が垂れ下がり、“六尺藤”や“九尺藤”などと呼ばれているのは、全部“ノダフジ”です。再び福島区が“ノダフジ”の名所になって、たくさんの方が来られるようになればいいなと思っています」
<お問い合わせ>
福島区コミュニティ協会
TEL 06-6468-1771
http://osakacommunity.jp/fukusima
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