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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知ってほしい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2007年7月28(土)放送
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藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)第3回

川と緑に囲まれた“水の都”で
人をつなぎ、人を育てる
〜都島区と財団法人『都島区コミュニティ協会』〜

今回は、大阪24区の一つ一つの区にスポットを当て、その区の魅力を紹介するシリーズ“藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)”第3弾、都島区と財団法人『都島区コミュニティ協会』をご紹介します。大阪のシンボルの一つである大川が流れていて、川沿いには桜の名所・桜之宮公園があります。また、豊臣秀吉の大坂城築城以来、今でも大阪の東の玄関口となっています。『都島区コミュニティ協会』事務局長の白浦勝(しろうら まさる)さんにお話を伺い、まちの魅力をたっぷり紹介していただきます。

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●川と緑に囲まれて

都島区は、北に淀川の本流、南に寝屋川、西にそれをつなぐ大川と、三方を川に囲まれていて、川と緑の風景が美しい地域です。特に大川沿いは、春には桜の名所、夏には天神祭の船渡御(ふなとぎょ)の舞台になるなど、四季を通じて市民の憩いの場所になっています。『都島区コミュニティ協会』主催の『都島区民まつり』も、大川沿いの桜之宮公園で開催しています。


●コミュニティの原点をキャッチフレーズに

『都島区コミュニティ協会』は、“人と人とをつなごう”、“地域の人材を育てよう”という二つのキャッチフレーズのもと活動しています。この二つのことは、コミュニティの原点だと思っています。


●講習会から、同好会へ

地域のみなさんが来たくなるような魅力的な講習会を、たくさん開催しています。また、講習会が終わって解散ではなくて、“人と人とをつなごう”と努力しています。具体的には、習ったことを深める同好会を作ってもらえるように、コミュニティ協会がPRや運営ノウハウの提供、発表の場の提供などのお手伝いをしています。現在は、実用書道、ヨーガ、手編み、ペン習字や手づくりネクタイなど26の同好会がありますが、自分たちの活動だけでなく、コミュニティ協会の事業にも積極的に参加してくれています。


●与謝蕪村と貴志康一

俳人の与謝蕪村(よさ ぶそん)は、都島区の毛馬で生まれました。淀川の堤防の上には、句碑が建っています。また都島区は、昭和の初めに活躍した音楽家・貴志康一(きし こういち)のゆかりの地でもあります。貴志康一は『ベルリンフィルオーケストラ』を指揮した他、作曲家としても活躍しましたが、28歳の若さで亡くなっています。その貴志康一を誇りにして、音楽の事業にも力を入れています。具体的には、高校生から高齢者までさまざまな人が参加している都島区民楽団『桜之宮ウィンドオーケストラ』と、障害者の方々が中心の福祉の管弦楽団『まごころ』、『都島区コミュニティコーラス』の三つの団体をつないで、合同練習を実施しています。今年の『大阪市民音楽祭』では、その3団体に『都島ストリングス』が加わり計4団体、約150人が出演して、大トリを飾らせていただきました。キャッチフレーズの“人と人とをつなごう”という点からも実践できたと思います。


●コミュニティスタッフの育成

キャッチフレーズの“地域の人材を育てよう”という点から、コミュニティスタッフの育成に力を入れています。“一時保育スタッフ”と“パソコンスタッフ”の二本柱で行っています。


●一時保育スタッフ
“一時保育”をすれば、子育て中の方にも区民センターでの講習会などに参加していただくことができます。スタッフ養成のための勉強会に参加されたみなさんが、卒業後に『ピヨピヨ』という組織を作って活動されています。『ピヨピヨ』は、鶴見区の“一時保育スタッフ”とも連携して、協力し合っています。


●パソコンスタッフ

初級から中級のパソコン教室を行っています。資料もパソコンスタッフで作成してもらっています。コミュニティ協会の職員はなるべく“黒子”に徹して口を出さず、みなさんの手でやっていただくことが、協働事業ではないかと考えています。


●子どもからお年寄りまで

『こどもカーニバル』では、子どもたちの発表だけでなく、老人会の方々も参加して昔遊びを子どもたちと一緒に楽しんだり、NPO団体などに環境問題のブースを作ってもらい子どもたちに教えていく、といったことも行っています。


●大川沿いの名所案内

“藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)”では、各区の魅力的なスポットを実際に案内していただきます。今回は、都島区を流れる大川を案内していただきました。


●青湾(せいわん)の碑

大川沿いは公園になっています。ここにある木のほとんどは桜の木で、春はたいへん奇麗です。“青湾の碑”がある場所は、美しい水、奇麗な水、おいしい水がとれた場所です。昔、茶の湯好きの豊臣秀吉が「どこかにいい水はないか」と探したところ、大坂城のすぐ足下のこの場所にありました。それから明治時代まで、この水が飲料水として市内に販売されていたそうです。近くの網島には、水問屋が軒を並べていたと聞いています。


●大阪市水道発祥の地

“青湾の碑”から上流に少し来たところに大阪市水道発祥の地があります。当時のレンガ造りの取水口がそのまま残っていて、立派な碑も建てられています。明治28年11月13日、大阪市で最初の上水がこの場所から送水されました。それまで市民の飲料水は、淀川の水か水質の悪い井戸水でしたので、コレラや赤痢などの伝染病がたびたび流行し、多くの人が亡くなったと聞いています。大阪市は、当時の年間予算の約3倍という莫大な経費を使って、3年余りの歳月をかけ、61万人分の給水能力を持つ施設を整備したのです。水はここからいったんポンプで大阪城まで運ばれて、そこからは自然流下で市内各地の家庭に送水していたと聞いています。この水は、それだけ奇麗だったのです。





<お問い合わせ>
『都島区コミュニティ協会』
TEL 06-6352-6100
http://www.osakacommunity.jp/miyakojima



『都島区コミュニティ協会』事務局長
白浦勝さん



都島区民センター


子どもたちの絵などの
展示も行われるロビー


桜之宮公園の並木


青湾の碑


大阪市水道発祥の地


大阪市水道発祥の地の碑


大川の下流を望む




● 取材を終えて、感じたこと

“水の都・大阪”と言いますが、その“水の都”の中心である大川沿いには、水に関連した“青湾の碑”や大阪市水道発祥の地などの史跡が点在しているのですね。
また、貴志康一ゆかりの地ということで、音楽活動が盛んの様子。個々の活動だけではなく、複数の異なる団体が一つになっての演奏もされているようです。まるで本流に流れ込む支流のように、人と人との強いつながりを感じました!


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