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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知ってほしい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2007年7月21(土)放送
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藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)第2回

安心して暮らせる地域づくり
歴史の息づく緑と坂と伝統の町
〜天王寺区と財団法人
『天王寺区コミュニティ協会』〜

今回は、大阪24区の一つ一つの区にスポットを当て、その区の魅力を紹介するシリーズ“藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)”第2弾、天王寺区と財団法人『天王寺区コミュニティ協会』をご紹介します。聖徳太子によって建立された四天王寺が有名な天王寺区は、大阪が難波津(なにわづ)と呼ばれる港だった時代から、大阪の中心地として栄えてきた地域です。『天王寺区コミュニティ協会』事務局長の木村喜博(きむら よしひろ)さんにお話を伺い、まちの魅力を『てんのうじ観光ボランティアガイド協議会』会長の田中千代子(たなか ちよこ)さんと相談役の松村基(まつむら もとい)さんに、たっぷり紹介していただきます。

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●天王寺区の特徴

天王寺区は、幼稚園から大学まで約70の学校がある文教地区です。美術館や動物園などの文化施設の他、医療施設も充実していて、安心して暮らせる町です。大阪の中心に位置する“町中”でありながら、天王寺公園や神社仏閣などに緑が多いのも特徴です。また、歴史と伝統の息づく町で、四天王寺をはじめ約200のお寺があり、名所旧跡がとても多い地域です。伝統的な行事も多く、大阪夏の三大祭りの皮切りとなる愛染祭をはじめ、たくさんの夏祭りが行われます。聖徳太子の命日である4月22日には、四天王寺で聖霊会(しょうりょうえ)という、舞楽による壮麗な伝統行事も行われます。


●区民手づくりの『天王寺区民まつり』

『天王寺区コミュニティ協会』は、今から27年前の1980年5月10日にできました。特に力を入れている取り組みの一つに、『天王寺区民まつり』があります。今年は33回目の開催で、9月9日(日)を予定しています。お年寄りから子どもまでが参加する区民参加型による手づくりのお祭りで、わがまち意識・連帯感を育んできました。昨年の参加者は1万8千人(そのうち出演者は2千人)という盛況ぶりでした。


●観光ボランティア事業

『てんのうじ観光ボランティアガイド協議会』(2006年7月22日放送で紹介)は、以前は天王寺区役所が窓口になっていましたが、今年から『天王寺区コミュニティ協会』の事業になりました。天王寺区の名所旧跡をガイドするサービスを行っています。資料代として300円が必要ですが、ガイド料は無料です。北方面コース、南方面コース、四天王寺を基点としたコースなど、希望に合わせて約2時間のコースをご案内しています。また、『天王寺史跡散策ガイド』や『天王寺観光歴史検定問題集』も作成して、研修会などで配布しています。現在、約30人のボランティアが活動しています。


●『天王寺区民合唱団』の活動

『天王寺区民合唱団』は、大阪音楽大学の先生による指導のもと、声楽やピアノの専門家にも入ってもらい活動しています。チャリティコンサートや『天王寺区民文化のつどい』などに出演している他、今年は結成15周年の記念事業として、6月に友好協力都市のブダペスト(ハンガリー)を訪問して、『日本の心を歌う〜ハンガリー・ブダペスト・ジャパン・コンサート』にも出演しました。


●今後の取り組み

今後は、子ども会の小・中学生が中心の『天王寺区ジュニアリーダーズクラブ』によるキャンプや町内清掃などの活動を通して、青少年健全育成に関する取り組みを支援していく予定です。子どもや青少年を幅広くコミュニティに取り入れていきたいと考えています。


●“天王寺七坂”を歩く
“藤原宏美の大阪知りつくし24(トゥエンティフォー)”では、各区の魅力的なスポットを実際に案内していただきます。今回は、『てんのうじ観光ボランティアガイド協議会』会長の田中千代子さんと相談役の松村基さんに“天王寺七坂”を案内していただきました。“天王寺七坂”とは、北から、真言坂(しんごんざか)、源聖寺坂(げんしょうじざか)、口縄坂(くちなわざか)、愛染坂(あいぜんざか)、清水坂(きよみずざか)、天神坂(てんじんざか)、逢坂(おうさか)です。南北に通じている坂は真言坂のみで、他はすべて東西に通じています。


●口縄坂

坂の名前の由来の“口縄”とは万葉言葉で“蛇”という意味で、「蛇の抜け殻のようだから」という説と、「大坂城築城の際、縄打ちが始まった場所だから」という二つの説があります。また、坂の上には、織田作之助の文学碑があります。昔、坂の途中には夕陽丘高等女学校(現在の夕陽丘高等学校)がありました。その坂を登って女学生に会うたびに、織田作之助は顔を赤らめていた、ということが書かれています(小説『木の都』)。昔の学生の優しさが出ているのではないでしょうか。


●愛染坂

坂の降り口に勝鬘院(しょうまんいん)の愛染さん(愛染堂)があることから、愛染坂と呼ばれています。江戸時代にはこの愛染坂は勝鬘坂と呼ばれていました。坂の隣には、大江神社の階段が101段あります。この階段からの夕陽は格別です。


●清水坂

清水寺の北側にある坂です。清水寺は、京都の清水寺を模したお寺です。「なんでやねん」というと、江戸時代、四天王寺の支院を建てる際、四天王寺にはお金がなくて船場の有力な商人たちがお金を出しました。それにより、自然と商人の発言力が強くなり、「京都で一番美しい寺を大坂に持ってこよう」と言って作ったのが、この清水寺になります。清水坂の上から見る落日も、おすすめです。ここから見る夕陽が、大阪市内で一番きれいなのではないでしょうか。


※『てんのうじ観光ボランティアガイド協議会』のガイドを希望される方は、『天王寺区コミュニティ協会』までお問い合わせください。





<お問い合わせ>
『天王寺区コミュニティ協会』
TEL 06-6771-9981
http://www.osakacommunity.jp/tennoji

天王寺区民センターでインタビュー!


『天王寺
コミュニティ協会』事務局長
木村喜博さん


天王寺区民センター



『てんのうじ観光ボランティアガイド協議会』会長 
田中千代子さん



相談役
松村基さん


口縄坂

織田作之助文学碑(左)と口縄坂

愛染坂

清水坂



● 取材を終えて、感じたこと

天王寺区は交通至便であるにも関わらず、大通りから1本中に入ると静かで、緑も豊か。
また、町を歩くと、右にも左にもお寺がずらりと建ち並んでいて、歴史探訪をするには、京都や奈良に負けない魅力があるなぁと改めて感じました。
見どころ満載なのでどこに行こうか悩みそうですが、初心者の方は化粧煉瓦が埋め込まれているモデルルートの歩道を辿っていくと、楽しめると思いますよ!


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