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2007年7月7(土)放送
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たくさんの人に見てほしい!
人の“生”を巡るドキュメンタリー映画の数々
〜『阿倍野ヒューマンドキュメンタリー
映画祭実行委員会』〜

今回は、『阿倍野ヒューマンドキュメンタリー映画祭実行委員会』をご紹介します。映画祭と言えば、『カンヌ国際映画祭』や『東京国際映画祭』といった大規模な映画祭をはじめ、映画のカテゴリーを絞った映画祭や、地域興しを目的に行われる映画祭もあります。『阿倍野ヒューマンドキュメンタリー映画祭』は、一体どのような映画祭なのでしょうか。『阿倍野ヒューマンドキュメンタリー映画祭実行委員会』事務局の槙邦彦(まき くにひこ)さんにお話を伺います。

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●5年目の映画祭

今年の『阿倍野ヒューマンドキュメンタリー映画祭』は、8月24日(金)〜26日(日)の3日間、阿倍野区民センターを会場に、11本のドキュメンタリー映画の上映と、全作品の監督さんによるトークタイム、阿倍野区にまつわる方のライブなど、いろいろなプログラムを予定しています。今年で5回目を迎える映画祭です。


●今年の上映作品から

今年は、初公開の『ひめゆり』が“目玉”です。沖縄の“ひめゆり学徒”の生存者の方々と、長い時間をかけて関係を作った上で、証言を取られています。いわゆる“美談”や“悲劇”という形で描かれたフィクションの“ひめゆり”とは違います。「結局、弱い者は無慈悲な空間に巻き込まれてしまう」ということが伝わってきます。たくさんの人に見てもらいたい映画です。


●『えんとこ』と映画祭の関係


今年の映画祭の最初にも上映する『えんとこ』という映画が、映画祭を始めるきっかけでした。阿倍野区民センターができた時に、オープニングで『えんとこ』を上映しました。『えんとこ』は介護の現場を撮ったドキュメンタリーです。介護する側の若者が寝たきりの人に教えられ、励まされていく様子が映し出され、映画が終わった後、“生きる”ことについて、いろいろな話が出て議論が白熱しました。当時、阿倍野区では、障害者の施設建設を巡って、コンフリクトの問題がありました。『えんとこ』のような映画には、説教臭くなく、おしつけがましくなく、見た人が考えて意見を言い合えるような力があるのではないか、と思いました。その後、「映画を使った行事をしたい」という思いがどんどん発展して、いろいろな人に支えられて、いつの間にかここまで大きくなっていた、という気がしています。


●みんなで支える映画祭をめざして

昨年までは映画祭のすべてを無料で見ていただいていましたが、上映する映画は、映画館や自主上映会では有料のものばかりですので、もっとプログラムを充実させて、「映画祭をみんなで支えていこう」という気持ちを高めるためにも、今年から有料化に踏み切りました。1日通し券で、一般の方は1500円、60歳以上の方、障害者の方、学生の方は1000円です。また、3日間ご覧になりたい方には、一般の方が3000円、60歳以上の方、障害者の方、学生の方が1500円で映画祭のサポーターに登録してもらい、3日間出入自由のパスポートをお渡しします。


●有料化の反響

もちろん、有料化には不安もありましたが、先日、約300人のキャパシティがある阿倍野区民センターの小ホールでプレ上映会を開いたところ、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。「ドキュメンタリー映画を見たい」という真剣な気持ちが伝わってきて、「有料でもやれる」と実感しました。


●その他の催し

今年で3回目になる『阿倍野ヒューマンドキュメンタリーコンテスト』の入賞作品の上映も行います。今年のテーマは“居場所”。ホームビデオで撮影したような作品もあります。また、子どもたちが楽しめる“子ども映画教室”も行う予定です。内容はまだ秘密ですが、ぜひ楽しみにしてください!




<お問い合わせ>
『阿倍野ヒューマンドキュメンタリー映画祭実行委員会』事務局
TEL 06-6170-3980
http://www.abeno-hdff.jp



槙邦彦さん



昨年の映画祭より
トークショーの様子

ロビーでは、ポスターの展示や
“サポーターTシャツ”の販売も

今年の映画祭のパンフレット



● 取材を終えて、感じたこと

私も映画が大好き!映画館のスクリーンはダイナミックだし、何より周りの人の反応が伝わってきて、一緒に感じている雰囲気が魅力なのです。
この映画祭は「ヒューマンドキュメンタリー」とテーマを絞っているので、身近に感じたり共感できる部分もあると思います。人と語り合うきっかけにもなるでしょう。
今年の映画祭も、大いに盛り上がることでしょう。私も応援しています!


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