●“お笑いを通じた地域活動”(理事長・合田守雄さんのお話)
NPO法人『お笑い研究会』の主な活動は、老人介護施設や障害者施設などでの“お笑い”公演が中心です。老人介護施設に行くことが多く、話芸では理解してもらいにくいこともあるので、見た目で笑ってもらえる歌謡ショーなどを主に行い、心地良い笑いを心掛けています。1回につき20〜25分の舞台の中で、6〜7回の早替わりもあり、くいだおれ人形から美川憲一など、いろいろな格好をして演じます。演者は結構体力を使いますね。
また2006年には、野球を通じて地域活動をしているオリックス・バファローズと、お笑いを通じて地域活動をしている『お笑い研究会』が協力して、コラボレーション事業をしました。オリックス・バファローズから資金面で協力をいただき、京セラドーム大阪や堺市などの商店街、イベント会場などをキャラバンカーで回って、“お笑い”で“元気”を提供しました。地域の方も“お笑い”の“元気”をもらって大変喜んでくれました。
●“笑い”の魅力 (会長・矢野宗宏さんのお話)
みんなが笑ってくれるほど、自分自身が楽しくなってどんどん元気になっていきます。人に“笑い”を与えるだけでなく、そこから“笑い”のパワーが何倍にもなって返ってきて、本当に元気になるのが魅力です。高校へ訪問した時に、心に残っている出来事があります。最初は冷たい反応を示していた生徒さんたちが、落語が一席終わった後は表情が変わり、「よかったわぁ!」、「今日は得したわぁ!」と言ってくれたのです。その時、「ぐっ」ときて「本当にやっててよかったな」と涙が出そうになりました。
●活動のきっかけ(プロデューサー・中川政雄さんのお話)
旧八光信用金庫山本支店の支店長として異動になった時、矢野宗宏さんも一緒に異動してきました。最初の宴会で矢野さんの小話を聞いて「こいつは玄人や!」と思い、こんな人材がいるならと私がプロデューサーを名乗って、信用金庫内のサークルとして『お笑い研究会』を発足させ、10年間程活動しました。定年退職後の2002年4月にNPO法人化しました。現在は約120人が登録しています。弁護士、医師、主婦などいろいろな人がいますが、芸をもって舞台に出られる人は20人程度で、その他の人は一緒に楽しんでいます。
●大事なのは心の鎧を脱ぎ捨てること
“笑い”とは自分を化けさせること。“自分の心の鎧を脱ぎ捨てると素の姿が見えてくる”。これは“笑い”に限ったことではないのですが、人として必要なことです。自分自身をさらけ出して、人に笑ってもらって、そこから自分らしさが見えてくる、という意味で“笑い”は大きな武器です。
<お問い合わせ> NPO法人『お笑い研究会』
TEL 06-4396-5599
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理事長
合田守雄さん
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会長
矢野宗宏さん
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プロデューサー
中川政雄さん
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奈良県広陵町で開催した“郵便局寄席”
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福祉施設での寄席
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高津宮で開催した第1回『常設寄席』
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