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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知ってほしい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2007年4月14(土)放送
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労力を“愛の通貨”に!
大阪発、全国規模のネットワーク
〜NPO法人
『ボランティア労力ネットワーク』〜

今回は、NPO法人『ボランティア労力ネットワーク』をご紹介します。『ボランティア労力ネットワーク』は、もともと『ボランティア労力銀行』と呼ばれていたもので、“地域通貨”の原点だとも言われています。NPO法人『ボランティア労力ネットワーク』は、全国に支部がありますが、拠点は大阪です。“地域通貨”の発想は、大阪から生まれたものなのかもしれません。詳しいお話を、理事で事務局長の森脇宜子(もりわき よしこ)さんに伺います。

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●助け合い、ボランティア、外部支援

NPO法人『ボランティア労力ネットワーク』の活動には、三つの柱があります。まず、会員同士の助け合いです。1時間の労力を1点とし、その点数の貸し借りで、助け合うシステムです。ボランティアではなく、労力交換です。家事をすることが一番多いのですが、介護、車の運転、カウンセリング、宿泊など、頼まれたら何でもします。あと二つの柱は、すべてを無償でお手伝いするボランティア活動と、どうしても会員になれない高齢者や障害者の方などを有償で支援する活動です。


●労力を“愛の通貨”に

点数は、名刺ぐらいのサイズのカードで集められます。集めた“労力”は、“愛の通貨”と呼ばれ、自分が住んでいる地域以外でも使えますし、他の方にも譲ることができます。全国規模の会だからできるネットワークです。


月に最低2時間のボランティア

入会金は1000円、月々の会費が400円ですが、400円のうち200円が運営費で、残り200円は各支部の活動費に充てられます。また、会員は月に最低2時間、無償のボランティア活動をしなければなりません。誰もが世の中のお世話になって生きているのでそのお返しをしよう、自分のことだけでなく、人のことも考えて生活しようという意味からも、ボランティアは大事な活動だと思っています。


●“労力銀行”が原点

生活評論家の水島照子(みずしま てるこ)さんが、太平洋戦争直後の1950年に、“労力銀行”の構想を発表しました。点数による助け合いをしよう、という内容でしたが、その頃は、誰もが自分の生活だけで精一杯の時代で、実現しませんでした。23年後の1973年に、ようやく『ボランティア労力ネットワーク』の前身である『ボランティア労力銀行』を大阪で設立しました。


●元気なうちに働いて、生きがいを見つけて

多い時には全国に1000〜2000人いた会員も、高齢化などで減ってしまいました。現在約820人が参加していて、そのうち約3分の1の人たちが大阪在住者です。定年を迎える団塊の世代の方々も、元気なうちに加入して横のつながりを作り、生きがいを見つけると同時に、老後に備えて、“労力”をためてほしいと思います。




<お問い合わせ>
NPO法人『ボランティア労力ネットワーク』
TEL 06-6920-4891
http://www16.ocn.ne.jp/~v-rounet/



理事・
事務局長
森脇宜子さん


1枚で1ポイントになる“労力点カード”

ボランティアで行ったパジャマ縫製

田辺支部のメンバー(お花見会にて)



● 取材を終えて、感じたこと

ボランティアは人を助けることができ、相手に喜んでもらえます。それにより自分自身に自信がついたり、やりがいも感じるでしょうが、なかなか大変なことも多いはず。でもその苦労に比例して、心と心の支え合いが生まれているんだなと感じました。
このNPO法人『ボランティア労力ネットワーク』のシステムは、随分前からあるようですが、人と人とのつながりが希薄になってきている今だからこそ、改めて「必要なのだ」と思います。


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