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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知ってほしい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2007年3月10(土)放送
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花と緑を愛する活動で
充実のコミュニケーションを!
〜NPO法人『GHC花と緑の救援隊』〜

自宅の庭などの剪定(せんてい)や除草をお願いする場合、造園業者やシルバー人材センターをイメージする方が多いと思います。今回ご紹介するNPO法人『GHC花と緑の救援隊』は、いわばその中間ポジションで活動しています。GHCというのは、“ガーデニング ヘルパーズ クラブ”の頭文字を取ったものです。花や緑の手入れをし、みなさんに喜んでいただくだけでなく、定年退職後の方が多いメンバーの生きがいを見いだす。しかも、誰でも、緑の作業に参加できる体制を取っています。理事長の藤戸清三(ふじと しょうぞう)さんと、広報委員の奥田尚次(おくだ しょうじ)さんにお話を伺います。

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●インタビュー前半

藤原:まず、理事長の藤戸さんに伺います。メンバーが200人以上いらっしゃるということですが、どんなみなさんの集まりなのですか?
藤戸:元々は、再就職のためのスキルアップを支援する職業能力訓練機構の委託を受けて、福島区の西口学園さんが、「ガーデニングサービス科」を開講されたんです。多くは、その卒業生です。同じように神戸でも平成11年、12年に、3ヵ月ずつ4回、ざっと120人の卒業生が出ました。その同窓生が、3ヵ月の勉強だけでは飽き足りない、もったいないということで勉強を続け、できれば花と緑に関わる仕事に就きたいと思って、初めは講師の先生方の強いご支援で同窓会組織を作り、それがNPO法人に発展しました。

藤原:今は、完全なボランティアなのですか?
藤戸:そんなに資力ある人ばかりが揃っているわけではないですし、組織の運営資金、事務諸経費、設備等費も必要です。完全に無償でするボランティアもあれば、一部有償のものもあります。例えば個人宅やマンションの剪定などでお金を頂戴して、その一部を会費に充て、残りは会員が交通費プラスアルファとして持って帰るというくらいのことはあります。

藤原:仕事は実際、どうだったのですか?ありましたか?
藤戸:スタートした時は、ほとんどのメンバーが素人でした。私がせいぜい1年間シルバー人材センターで技術的な勉強をし、20〜30年していた庭仕事で、ある程度、植物の扱い方は知っていたぐらいでした。そういった状況でしたので、最初は営業も含めて、ニュータウンあたりの家の庭を見て回りました。「ここの家のこの木は剪定されていない」「あの家は剪定したらこうなる」というふうに見ながら、チラシを撒いて、注文を取るということがありました。



●スタジオ

藤原:きっかけは、福島区にある西口学園で勉強されたみなさんだったということですが、今は「西口学園以外の方でも、緑や花が好きな方なら、どんどん入ってきてください」とお話されていました。自分にできるかな?という不安もあるかもしれませんが、リーダーの方が必ずおられますので、周りの人たちに教わりながら、徐々に勉強していけば大丈夫、ということでした。後半部分は、現在、どんなところに行って、どんな活動をされているのか、などを伺っています。



●インタビュー後半

藤原:広報委員の奥田さんに伺います。お庭の剪定などを頼まれる他に、どんなところでお仕事をされているのですか?
奥田:ボランティア活動が、私たちの主な活動です。大阪府民の森『ぬかた園地』のアジサイ園の剪定を、一部担当させていただき、植え付けや、肥料をやる、といった活動をしています。

藤原:剪定などの他には、どのようなことをされていますか?
奥田:剪定しますと、木くずがたくさん出ます。それを利用して、木工クラフトを始めました。以前は、切り落としたものを市のごみ焼却場で燃やしてしまいましたが、それではもったいないので。大きな木の場合は、長椅子に加工して、公園のベンチ代わりにしたりもしています。少しでも環境に優しい形で再利用できればということと、もう一つは、剪定のない時間を有効できるという点でしております。

藤原:そういったものを捨てずに再利用できるということは良いことですし、子どもも喜びそうですよね。
奥田:子どもに対しては、そういうものを加工し、部品を準備しておいて、組み立てていただくということもしています。自分で作ったものを持って帰ることができるので、非常に喜ばれます。

藤原:その他に、教室や交流事業もされているそうですね。
奥田:例えば、お正月前のくん製教室では、いろいろなものをくん製にしました。肉や魚などを前加工しておいて、くすぶって、くん製品にして、お正月料理の一品にして入れていただきました。香りも付いて、味も格段に上がりますので、非常に喜ばれますね。同じ頃には他にも、お正月の飾りや、草履を作る教室も開きました。



●スタジオ

藤原:寄せ植え教室や、以前は住吉公園の植栽の一部も担当されていたそうです。木工教室で子どもたちが作った作品も見せてもらいましたが、ドングリなどと合わせて、動物など、いろいろな物を上手に作っていました。すごくかわいくて、大切にとっておきたいと感じるものばかりでした。

松本:剪定をすると、必ずそういうものが出ます。それをごみにせずに、リサイクルすることで、子どもたちとのコミュニケーションの手段に使える、というのが良いですね。

藤原:木目をうまく利用するなど、工夫して作っていました。物を作る上での発想力を豊かにしますし、同時に、木の種類やナイフの使い方も学べます。

松本:やはり緑や花に愛情を注げる人たちですね。だから木くずもごみとしては見たくないのでしょうね。

藤原:子どもに対しても愛情を感じました。素敵な方たちの集まりですね。定年退職した方が多いので、人材が豊富です。コンピュータが得意な方が、ホームページも立ち上げるなど、各自の得意分野でいろいろな活動をされています。NPO法人『GHC花と緑の救援隊』では、会員を募集されています。会員には、交流会員と事業会員の2種類があります。交流会員は、年会費1500円で、ハイキング、ガーデンデザインや木工クラフトなどの教室に割安で参加することができます。事業会員は、年会費3600円で、一緒に剪定作業などをしますが、素人の方でもOKです。「背が低いから遠くまで腕が伸ばせない」という方でも、女性の方で「ごみ袋を持つのが大変」という方でも、「自分のできる範囲からやってください」ということなので、全然問題ないそうです。ぜひともみなさん、ご参加ください。
また教室などへの参加者も募集しています。詳しくはホームページをご覧ください。



理事長 
藤戸清三さん



広報委員 
奥田尚次さん


松の剪定教室

アジサイの剪定を行うメンバー

木工クラフト教室

木くずで作られた人形

事務局には、木工の小物がいっぱい!

木くずで作られた“GHC”のマーク

子どもたちと、サツマイモの
植え付けに挑戦

植栽の実習教室

年末には、門松作り教室も実施

事務局がある西口学園




<お問い合わせ>
NPO法人『GHC花と緑の救援隊』
TEL 06-6441-8769(月・水・金の10:00〜16:00)
http://homepage3.nifty.com/npoghc/



● 取材を終えて、感じたこと

私の父はいわゆる団塊の世代で、まもなく定年を迎えます。
日曜日には、我が家の小さな庭木を剪定しては、やりすぎて母に怒られ、刈った葉や木をそのままにして、また怒られ…(笑)。
NPO法人『GHC花と緑の救援隊』のようなシステムだと、もっと広い場所でのびのびと好きな草木に触れる事ができるし、友達も増えて楽しそう。何より奇麗に植わった花や緑は人に喜んでもらえるし、良いですよね。


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