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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知ってほしい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2007年3月3(土)放送
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中国武術の“文化”を通し
日中の交流を進める
〜『大阪武術文化研究会』〜

今回は、大阪を拠点に、中国武術で日中の交流を進めている『大阪武術文化研究会』をご紹介します。一口で“中国武術”といってもいろいろなものがあります。刀、槍などを使って行うものもあれば、高齢者にも愛好者の多い太極拳も、中国武術の一つです。『大阪武術文化研究会』では、「ちょっと興味があるんだけど」という人に、気軽に中国武術を学んでもらい、その素晴らしさを知ってもらう。そして、そうした日本のみなさんの姿を今度は中国のみなさんにも知ってもらって、日本と中国の交流をしていこうという活動をしています。主宰兼コーチの伊藤晴香(いとう はるか)さんにお話を伺います。

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●インタビュー前半

藤原:中国武術には、具体的にどんなものがあるのですか?
伊藤:競技スポーツとしては、長拳(ちょうけん)、南拳(なんけん)、太極拳という三つの武術がとても親しまれて、普及しているという感じですね。

藤原:太極拳はよく耳にしますが、長拳、南拳はどんなものですか?
伊藤:長拳は、すごくダイナミックな動きが特徴なので、ジェット・リーなどが映画でやっているようなものをイメージすると分かりやすいかと思います。

藤原:南拳は、どういうものですか?
伊藤:南拳は空手の型演武に似た感じの動きです。沖縄に伝わって、日本の空手の源流になったと言われています。足を踏ん張って、手技が多いのが特徴です。

藤原:中国武術って、本当にいろいろあるのですね。映画の中などでは、二人が戦っている姿をよく見掛けますが、戦わずに一人で動きまわるということも多いようですね。
伊藤:多いですね。

藤原:太極拳は、戦うというより体操のようなゆっくりした動きです。組み手をすることはあるのですか?
伊藤:もちろんあります。一人で演武するものと複数で演武するものがあります。太極拳の組み手だと、一人か二人で演武します。

藤原:なるほど。ジャッキー・チェンの映画を見ていると、カマキリやヘビの真似をしたり、酔っ払って強くなる酔拳(すいけん)というのがあります。あれはやっぱり映画の中だけのことですよね?
伊藤:ありますよ。

藤原:あるんですか!?
伊藤:はい。ただ酔拳は、酔った真似をして相手を翻弄するという武術なので、実際にお酒は飲みません。

藤原:『大阪武術文化研究会』では、どんな武術が学べるのですか?
伊藤:今のところは、一人で演技をするという形の練習法が中心です。武術を学ぶに当たっては、基本がとても大事ですので、基本の練習“基本功”を必ず行います。メイン種目としては、今のところ長拳、南拳です。長拳を学んで基礎ができてきたら、映画に出てくるような剣(つるぎ)、刀、槍とか棍棒などを使った練習も、希望に応じて行うことができます。



●スタジオ

藤原:伊藤さんは、とてもハツラツとされていて、健康にすごく気を使っていらっしゃる方なんだな、という印象を受けました。普段はお仕事をされていて、土日などのお休みを利用して、教えておられるそうです。

松本:長拳が結構活発な動きだったりと、いろいろなものがあるのですね。

藤原:細かい種目がいろいろあるということは、私も初めて知りました。伊藤さんが中国武術を始めたきっかけについてもお聞きしました。ジャッキー・チェンが一人で演武する姿を見て、自分もしてみたいと思って、始めたそうです。後半部分は、活動についてさらに詳しく伺っておりますので、じっくりお聞きください。 



●インタビュー後半

藤原:『大阪武術文化研究会』の会員には、どのような年齢層の方々が、何人くらい参加されているのですか?
伊藤:大体10代から40代まで、約30人が参加しています。男女比は、半々くらいで、仲良くやっています。

藤原:ちなみに、伊藤さんは…。聞いてもいいですか?
伊藤:30代ですね。

藤原:10代の方と一緒に練習していて、パワーの差など感じますか?
伊藤:感じることもありますが、熟練しているからこそ体力を上手に使えるという面もありますので、キャリアがあればあんまり感じない、というのが正直なところです。

藤原:やっぱり、経験は大切なのですね。伊藤さんは、どれぐらいされているのですか?
伊藤:17年半、続けています。

藤原:すごいですね。とてもお元気そうですよね。
伊藤:同じ年代の方よりも動けるかな、という自負はあります。

藤原:武術について、ラジオをお聞きのみなさんに、ぜひ分かってもらいたいことを教えてください。
伊藤:中国武術というと、どうしても人を殴ったりするだけのイメージがあると思いますが、今の中国武術は、ただ戦うだけではなくて、人が見て美しいスポーツとしても発展しています。健康のために太極拳をやって、病気を克服された方なども、本当にたくさんいらっしゃって、いろいろなジャンルへの影響がすごく大きいと私は感じています。そういう意味では、一つの“文化”だと捉えてもいいと思います。そういった認識が広がってくれたら、すごくうれしいです。

藤原:違う形でも、中国武術の良さを広めたり、日中交流に励んだりしているそうですね。
伊藤:そうですね。イベント参加という形で、昨年の9月には、難波のOCATで行われた『市民フェスティバル』へ出演させていただきました。



●スタジオ

藤原:日本だけでなく、2005年には『香港国際武術フェスティバル』で、香港へ行かれて現地の方と交流されたこともあるということです。それは今後も続けていきたいとお話されていました。「本場と交流したい」、「私もジャッキー・チェンやジェット・リーのアクションに憧れていた」という方は、見学や体験練習もできるということですので、お気軽にお問い合わせください。『大阪武術文化研究会』は、入会金3000円、練習の費用は、週1回コースが月4000円、週2回コースが月7000円、週3回コースが月1万円です。また、1回単位のビジターコースもあります。主に水曜日は、大阪府立体育館近くの大阪市立浪速スポーツセンター、土曜日・日曜日は、大阪市立生野スポーツセンターでの練習が多いそうです。詳しくはホームページでご覧ください。


主宰兼コーチ
伊藤晴香さん


伊藤さんの演武

第3回『香港國際武術フェスティバル
剣術』で金メダルを取った伊藤さん

剣術の試合演武

長拳の試合演武

練習風景

『大阪武術文化研究会』のみなさん




<お問い合わせ>
大阪武術文化研究会
TEL 090-8162-4042
http://www.dawuyan.com


● 取材を終えて、感じたこと

中国武術って、体力づくりのためや健康に通ずるたけではなく、集中力も高まりそうだし、いろいろと良い効果がありそう。
映画などで見掛ける武術は、ちょっと敷居が高いというか、自分なんかができるわけないと思いますが、今回のお話を伺って、誰でも始めたい時に気軽にできるものなのだと知りました。
体を動かすと、ご飯がおいしく食べられたり、夜もぐっすり眠れ、内側から“キレイ”になりそうですね。


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