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たくさんの人に知ってほしい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2006年12月30(土)放送
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“四畳半”から文化活動の裾野を広げる
ジャンルを超えた自由な交流会
〜『文化創造倶楽部』〜

今回は、『文化創造倶楽部』の活動をご紹介します。12月16日の放送でご紹介した『日本ウクライナ文化交流協会』会長の小野元裕(おの もとひろ)さんが作られた団体で、小野さんは現在、“世話人”をされています。活動内容を簡単に言いますと、いろいろなテーマで講座を開催されていまして、そのテーマや開催の仕方が、いかにも“大阪”という感じなのです。詳しいお話を、『文化創造倶楽部』サポーターで、ギタリストの桑田守喜(くわた もりよし)さんに伺います。

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●インタビュー前半

藤原:『文化創造倶楽部』では、具体的にどんな活動をされているのですか?
桑田:“文化”と呼べるようなものは、ほぼすべて網羅しています。具体的には書道、音楽、美術、文学、演劇、町おこしなどです。それ以外にも、パソコンなど情報処理の分野もありますし、食に関する文化も含まれています。非常に広範囲で活動しております。

藤原:どのようなスタイルで活動されているのですか?
桑田:『文化創造倶楽部』の大きな特色に、一つのテーマを取り上げて集まる時はとにかく少人数で行う、という考え方があります。『文化創造倶楽部』全体では、大体600人ぐらいになりますが、1回に集まるのは5〜10人ぐらい。最初は、四畳半の会場からのスタートでしたから。今も基本的には、そのスタイルを貫いています。

藤原:カルチャーセンターのように、テーマに沿った講師を探してきて、生徒の募集をする、といったやり方をされるのですか?
桑田:そういうことは一切やっていませんね。いわゆる“講師”という考え方をしていなくて、我々は“報告者”と呼んでいます。誰でも前に立って話ができて、誰でも参加できる、という形でやっています。

藤原:誰でも気軽に参加できる、というのはうれしいですね。 “四畳半からのスタート”という話が出ましたが、『文化創造倶楽部』の活動は、どのように始まったのですか?
桑田:最初は、“世話人”である小野元裕さんが、本当に小さな四畳半の部屋で始められました。彼が出版社に勤めていたこともあり、その中でいろいろなネットワークを徐々に広げていって、文化に興味のある人の輪を広めていきました。

藤原:小野さんは“世話人”という形なのですね?
桑田:そうです。決して代表やリーダーなどとは名乗らずに、あくまでも自分は陰に隠れた存在、ということなのですが、非常に大きなことをやっておられる方だと思いますね。

藤原:でも、なぜ“四畳半”という小さなスペースで始められたのですか?
桑田:小野さんの考え方ですね。小野さんは、文化活動の裾野を広げていきたい、という信念が非常に強い方ですので、誰もが気軽に参加できるほうがいい、ということですね。自分自身の文化に関する考え方や価値観も高めていきたい、そういう意欲は、たくさんの方がもっておられると思います。小野さんはそれを実践してこられた方だと思いますね。

サポーター兼
ギタリスト
桑田守喜さん


『ディー・エム・エス』も講座の会場の一つ
室内には楽器やCD、機材などがいっぱい







●スタジオ

松本: “世話人”というのは、前面に出るのではなくて、“場を提供する人”という意味なのですね。

藤原:人と人とをつなぐ役割、ということですね。四畳半の部屋から始めて、どんどん人が増えていき、今では会員が500人を越えているそうです。

松本:そんなにいらっしゃるのですか?

藤原:すごいですよね。今までの参加者だけを数えたら、1000人は越えているのではないか、というお話でした。

松本:参加されている方が、話を聞くだけじゃなくて、“報告者”にもなるのですね。

藤原:みんなが主役です。

松本:ということは、講師の予備軍が1000人いると考えてもいいわけですね?

藤原:それぞれに得意分野というのはありますから、それを報告すればいいのです。

松本:面白いシステムですね。

藤原:さまざまなテーマで、いろいろな場所で活動されています。後半は、私が行った場所での活動内容を伺っています。



●インタビュー後半

藤原:今、『ディー・エム・エス』という会社に来ています。いろいろなCDや機材、音楽関係の物がたくさんあります。
桑田:音楽の講座が主です。『癒しの音楽研究会』というテーマで、もう4年近くやっています。音楽で癒されるということは、世の中にたくさんありますから、ありとあらゆる音楽ジャンルの中で、生演奏をする時もあれば、CDやレコードなどを鑑賞しながら話をする時もあります。

藤原:桑田さんご自身、ギタリストでいらっしゃいますが、会でもやはり演奏されるのですね?
桑田:はい。私もこれまで3回程“報告者”になって、生演奏もさせていただきました。

藤原:他にもいろいろな講座をされていますが、その中で具体的に、大阪っぽいな、と感じられるものはありますか?
桑田:正直に言いますと、まずこの『文化創造倶楽部』の存在そのものが、“大阪っぽい”と思います(笑)。中でも、西俣稔(にしまた みのる)さんの講座『元気になる大阪学』は、非常に大阪らしいテーマだと思いますね。

藤原:『大阪案内人』の方ですよね?以前、この『ピピッとおおさか大発見!!』にも出ていただきました。
桑田:彼は、大阪のことを本当に深く研究されていて、実際に町を歩いて実践しておられます。非常に面白い大阪的な会だと思いますね。

藤原:音楽の講座があったり、大阪学の講座があったり、本当にバラエティ豊富ですね!
桑田:そうですね。

藤原:桑田さんの専門は音楽だと思いますが、“報告者”として“教える”こともあるのですか?
桑田:ここでは教えるという雰囲気はないですね。この少人数でコミュニケーションをとりながらするメリットは、例えば有名な方の講座やコンサートに行っても聞けないような話、普段は聞けない裏話がたくさん聞けるということです。それが、この会の面白いところだと思いますね。



●スタジオ

藤原:普段は少人数でやっているのですが、先日、『文化創造倶楽部』の3周年記念の時には、約250人が集まったそうです。そこでは、自分の取り組んでいることとはまったく違うジャンルの人とも直接交流ができ、そしてまた違う会にも参加してみよう、となるということです。

松本:またそこから輪が広がっていくわけですね。

藤原:規則もほとんどなく、人に迷惑をかけなければ何をしてもいいそうです。チラシを配るなど自分のPRをすることも、自由なのです。

松本:ルールがないというのはいいですね。ジャンルを問わないとか、誰でも参加OKというのは、いい意味でゴチャゴチャと何でもある感じで、大阪の町を映したような会ですね。

藤原:活動はいろいろな場所でされていますが、会費はその都度1000円のみです。『文化創造倶楽部』の講座予定などについては、ホームページをご覧ください。


<お問い合わせ>
『文化創造倶楽部』事務局
TEL 072-993-2037
www.bunkasozo.com


● 取材を終えて、感じたこと

最初は四畳半の狭い部屋から始まったのが、今ではいろいろな場所で、さまざまなジャンルの講座を開かれているとのこと。
しかも少人数制なので、自分が発言する時間が多いわけですよね。テーマに沿った部分だけではなく、参加者の人間性まで分かるような内容の濃い集まりになるということで、とても興味深いなぁと思いました。
大阪人の集う面白講座!それだけで楽しそうですね。


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